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「歩きスマホ」の事故防止のために「赤信号を地面に埋め込む」という逆転の発想が実施へ

by David van der Mark

スマートフォンを操作しながら道を歩いていて川に転落死するといった事故が発生するなど、「歩きスマホ」による事故が問題視されています。このような事態を防ぐべく、ドイツの都市が「地面に赤信号を埋め込む」という新たな試みを開始しました。

Bompeln für Smombies: Augsburg installiert Ampeln im Boden - n-tv.de
http://www.n-tv.de/panorama/Augsburg-installiert-Ampeln-im-Boden-article17527851.html


German city embeds LED red lights into sidewalks for smartphone addicts | Ars Technica
http://arstechnica.com/tech-policy/2016/04/german-city-led-traffic-lights-pavements-smartphone/

ドイツ・バイエルン州最大の都市であるミュンヘンから35マイル(約56km)の場所にあるアウクスブルクで、道路にLEDを埋め込むという試みが行われました。LEDライトは以下のような感じで赤信号の役割を果たし、歩行者が渡れない時は赤色に点滅する仕様です。


ドイツのテレビ局N-TVによると、15歳の少女がイヤホンをしてスマートフォンを操作しながら歩いていたところ路面電車と衝突して亡くなったことを受けて、アウクスブルク市は地面にLED信号を埋め込むというアイデアを導入したとのこと。地面に赤信号が埋まっていれば下を向いて歩いていても存在に気づくであろう、という意図のようです。市の広報担当は、まずスマートフォンユーザーが多く利用する大学近くの交差点2つにLEDライトを導入し、どのような反応があるか様子を見ると説明しています。

新しい信号は「boden(地面)」と「ampeln(信号)」をかけあわせて「bompeln」と呼ばれています。海外ニュースサイトのArs Technicaによるとbompelnのアイデアはドイツ国民からは軽視されているものの、ドイツでは昨年「若者の単語」として「smartphone(スマートフォン)」と「zombie(ゾンビ)」を組み合わせた「smombie」が選ばれており、歩きながらのスマートフォンが社会現象になっているのがうかがえます。一方でsmombieの対抗候補としてはドイツの首相アンゲラ・メルケルの名前を「何もしない」という意味の動詞にした「merkeln」が挙がっていたため、今回の取り組みは現実問題に取り組んだ実際的なアイデアの1つとして評価できそうです。

by Paul Carmona

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in ハードウェア, Posted by darkhorse_log

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