3Dプリンターメーカー・MakerBotが自社製造を断念して外部委託を決定
一般消費者でも使えるような3Dプリンターのメーカーとして先駆者的な存在であるMakerBotが、電子機器の製造請負業者であるJabil(ジェイビル)と提携し、すべての3Dプリンターの製造を委託することを明らかにしました。
MakerBot Partners with Jabil to Increase Production Flexibility
http://www.makerbot.com/blog/2016/04/25/makerbot-partners-with-contract-manufacturer-to-increase-production-flexibility
MakerBot will no longer make its own 3D printers | The Verge
http://www.theverge.com/2016/4/25/11503360/makerbot-manufacturing-outsource-china-industry-city
MakerBotは、一般人でも手の出せる価格で販売されている3Dプリンターの「MakerBot Replicator」シリーズなどで知られていますが、自社での製造を断念した形です。
2015年7月にMakerBotはブルックリンの工業団地に新しく17万平方フィート(約1万5800平方メートル)の施設をオープンしたところですが、委託先のジェイビルは海外に生産施設を持っていることから、製造部門は閉鎖されることが決定。工業団地の敷地のうち9万平方フィート(約8360平方メートル)を放棄したことが明らかになっており、数は不明ながら人員削減も行われることになっています。なお、本社機能と設計部門・工学部門・流通部門・修理部門はブルックリンに残ります。
新工場オープン時のセレモニーはこんな感じでした。
MakerBot Opens a New, Bigger Brooklyn Factory
http://www.makerbot.com/blog/2015/07/22/opening-our-new-bigger-brooklyn-factory
3Dプリンター市場は盛り上がっているように感じるのですが、MakerBotはその中で苦戦を強いられており、2015年にも2度にわたって人員削減を実施済み。これから将来にかけて、さらに後発のスタートアップが現れては安価な3Dプリンターを出してくることになるので、MakerBotは今後、消費者の需要に応じてラインを柔軟に運用するために今回の決断に至った、とのことです。
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