「かえる寺」の如意輪寺はまさにかえるのパラダイス、親子寺の「こがえる寺」にも行ってきました
敷地内の至る所にかえるの置物が置いてあることから「かえる寺」として知られる如意輪寺は、福岡県の珍名所として観光客が訪れるほど有名なお寺です。5000体をも超える数のかえるたちがいるお寺とは一体どのようなものなのか、そして「なぜ、かえるたちが置かれるようになったのか」を実際に行って確かめてきました。
如意輪寺の住所は「福岡県小郡市横隈1728」です。西鉄天神大牟田線「三沢駅」から徒歩約10分で行くことができます。
お寺の正面入り口にやってきました。
門の前に居る「水かけかえる」、余裕のポーズで待ち構えています。
体が乾いているようなので、お水をかけておきました。
こちらの「水かけかえる」は、緑色の藻がきれいに生えており、かえるっぽさが増しています。
すぐ横にあるのは、かえるのトーテムポール風のオブジェ。全てつながっているので崩れることは無さそうです。
かえるではない普通の地蔵も変わったポーズになっています。
境内のあちこちに飾ってある看板。これらの文や絵は、ご住職自身が書いているものです。
本堂のある場所までやってきました。こちらに並んでいるのは、「七福神と七福かえるたち」です。
このかえるの口をくぐると御利益があるとのこと。
くぐり抜けに挑戦する人の脚も自然とかえるの脚になっていました。
本堂には、カップルや家族連れがお参りに来ています。
お参りした後、本堂の横にあるおみくじやお札などが売られている場所へ。
かえるおみくじは、かえるの置物としてお土産にもなります。
金箔入りの「開運かえるみくじ」を買ってみました。
結果は「末吉」。
お守りなどもかえるを尽くしです。親がえると書かれているお守りを購入します。
さらに奥へ進むと「かえる部屋」がありました。入ってみると……
部屋中にかえるグッズが置いてあります。
そもそも「なぜ、かえるを置くようになったのか」ということなのですが、ご住職の趣味が高じてこうなったということではなく、「年配の人たちだけでなく、若い人にもお寺に来て手を合わせて欲しい。若い人たちがお参りに来て、仏の教えなどが伝われば、非行や犯罪なども防げるのではないか。」という考えから、「若いたちにも興味を持ってもらうためにはどうしたら良いか」と考えている時に、中国で見つけたかえるのお土産からヒントを得たとのこと。
20数年前、始めた当初は批判などもあったそうですが、今では珍名所として名を知られ、観光客も多く訪れるほど有名なお寺となっています。
再び境内を散策します。手洗い場で水の中に潜んでいるかえる。
支柱の代わりにされているかえるも居ました。
本堂のある場所からさらに奥へ行くと広い庭があります。階段の途中などにもかえるたちがたくさん待ち構えていました。
かえるたちそれぞれに表情があり、手には「一期一会」「元気で」などのメッセージが書かれたお札を持っています。
反抗期のかえるも居るようです。お札なども持たず、ムスっとふてくされています。
モデル立ちでポーズを決めているかえる。
だらけたポーズのかえるも居ます。
さらに奥へ進むと「人生かえる」のコーナーがありました。
108匹のかえるのレリーフにより人間の一生を表現した壁画が奥まで続いています。
途中、人生の節目になぞらえたメッセージの書かれた石板があり、一生をたどりながら読んで行くうちに自然と心が温かくなりました。
他にもご住職からのさまざまなメッセージを伝えるかわいいかえるたちが、そこら中に潜んでいます。
かえる寺の散策を終えた後、親子寺の「こがえる寺」へ向かいます。
こがえる寺「正法寺」がある場所は「 福岡県飯塚市平恒401」です。かえる寺から車で約40分ほど移動したところにあります。
こがえる寺に到着。かえる寺と同じくかえるたちが迎えてくれます。
階段を上がっていくと本堂にたどり着きます。こがえる寺は、かえる寺のような広い庭などはなく、通路の脇にかえるたちが並んで居るくらいです。
本堂の中に入ると天井に書かれたきれいな絵を見ることができます。このたくさんの絵の中のどこかにハートマークが3つ隠れているそうです。
「こがえる部屋へ」の案内に従って進んで行きます。
こがえる部屋にもかえる部屋ほどではありませんが、かえるグッズがたくさん置いてあります。テーブルやイスも用意されており、休憩室や集会所として利用されている様です。
こがえる寺でもオリジナルのお守りが売られています。
先にかえる寺で買っておいた「親がえる」のお守りと、こがえる寺で買った「子がえる」のお守り。
実は2つで1つのお守りになるという、親子お守りになっています。かえる寺とこがえる寺のご住職も本当の親子だそうです。
こがえる寺は、かえる寺のようにたくさんの人が訪れるということもなく、のんびりとした雰囲気でゆっくりできます。ご住職にかえる寺やこがえる寺の関係や歴史などの話を聞くことができました。
かえる好きな人にはまさに聖地と言える場所です。そして、かわいいかえるがたくさん居るだけでなく、ご住職の温かい言葉などが書かれた看板などもあり、来た人たちに癒やしを与える場所としても訪れる価値のある立派なお寺だということが分かりました。
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