レビュー

バーベキューの串が自動回転する卓上BBQコンロ「バーベキュー村クルクル」で肉やエビを回しまくってみた


2015年のお花見の時に「オヒトリサマBBQグリル」という、ぼっち向けのバーベキューセットを使ったのですが、他になにか「これだ!」というようなバーベキュー用のグリルはないものだろうか……といろいろ探していて、串を自動でクルクル回してくれるという卓上サイズのコンロ「バーベキュー村クルクル」を発見。いろんなものをクルクルしてみることにしました。

三ッ谷電機株式会社 WEB SITE |調理家電|BBQ-889 卓上BBQコンロバーベキュー村クルクル
http://www.ginzado.ne.jp/~mitsutani/cooking/bbq-889.html

「要するにどういうことなのか」というと、こういうこと。本体にセットされた串が自動的にクルクル回転します。

「バーベキュー村クルクル」は串が全自動でクルクル回転 - YouTube


外観編
「バーベキュー村クルクル」が到着。箱の外にくっついている品は付属品ではなく別途購入して一緒に届いた品で、安くて使いやすいという評判を見かけた若林工業のミニ焼肉トングと、あみ掃除に必要なキャプテンスタッグのレスト鉄板焼器・アミ用ブラシ ブラック(M-7628)


「これ1台でバーベキュー、焼肉、やきとり」と頼もしい言葉。


大きさは17cm×38.8cm×12.6cmで、重さは約2kg。


内容物はこんな感じ。


受け皿に水を張って……


串を置けばバーベキューができます。


串を受ける穴が四角形になっていて、串の先端がぴったりと刺さります。ここが回転して、串を回す仕組みです。


串を使わずに、同梱の網を使えば焼肉ができます。


本体の側部はこんな感じで、排熱用の穴が空いているだけ。


反対側の側部には2つのスイッチがついていました。上が回転のスイッチ、下がヒーターのスイッチです。


使用編
バーベキューや焼肉のために、いろいろと買ってきました。


バーベキューの串にはタマネギが刺さっているイメージが合ったので輪切りにしたのですが、スペースがかなり厳しそう。


しかも、竹串とは違って串にそれなりの厚みがあるので、刺そうとするとタマネギが割れてしまいました……。


苦肉の策として、タマネギを四つ切りにすることに。


ピーマンも回転を見越して、ちょっと小さめにカット。


ひとまず、5本の串ができあがりました。


あとは串をセットするだけ。


準備にはちょっと手間取りましたが、ここからはバーベキュー村クルクルがうまく焼いてくれるので、じっくり焼けるのを待つだけです。

「バーベキュー村クルクル」は串が全自動でクルクル回転 - YouTube


回転音はとても静かで、同時に、油がはねることもないので「ジュジュー!」という音もなく、ただただ「ジジジ……ジュウ……」と静かに焼けていきます。しかし、炎が上がらないためわかりづらいのですが、ヒーター上の温度は100度オーバーなので、うっかり手を近づけたりしないよう注意してください。


だいたい、串を置いてからこの色になるまでが10分ぐらいでした。


できたであろう、ということですべて引き上げました。


肉は固すぎず柔らかすぎず、ちょうどいい具合に焼くことができました。今回はちょうどいいブロック肉が見つからず、セールで1400円になっていたモモステーキを使ったのですが、油が適度に落ちて、そのまま焼いて食べたときよりもたくさん食べられそうな軽さに。また、新タマネギはしっかりと中まで熱が加わって甘みが増し、まるでデザートのようでした。焼肉のときには、タマネギは油でギトギトになりつつ焼かれていることがありますが、この串なら油の影響を受けず、しかも焦げてしまうこともなかったので、串を作る手間さえかからないのなら、タマネギだけの串を何本も食べたいレベルでした。

この串の評判が良く、「ウィンナーを1本丸ごと刺すのもアリな気がする」「せっかくだから鶏皮も」などと要望が出たため、次の串を作る前に追加の買い出し。


そして、さっそくウィンナー串を焼きます。この串は、具材が大きすぎると回転時にヒーターにあたるので、ある程度のサイズに調整する必要があるという点と、長さもある程度に収めないと器具に設置できない点の、2つの注意点があります。そのため、ウィンナーのうち2本は端をカットされることに。


焼けていくうちに、左から2本目のウィンナーの反りがちょっと大きくなってヒーターに当たるようになってしまいました。こういうところも要注意。


ウィンナーは5分ほどで完成。ボイルしたときの「プリッ」とした食感や、焼いたときの香ばしさとはまた違ううまさがありました。先ほどの肉とは違い油がほとんど逃げないためジューシーさたっぷりでした。


「鮎を串に刺して焼くみたいに、魚も焼けるかも」という意見があったのですが、ちょうどいい魚がなかったので、代わりにエビを焼いてみました。


「バーベキュー村クルクル」でエビをクルクル - YouTube


せっかくだからと殻付きのまま焼いてみましたが……


食べるために剥くとこのサイズに。焼くときの苦労に比べて、可食部分が少ない……。しかし、ふっくらホコホコに焼き上がっていて、味わいはなかなか。


続いては鶏皮。


とにかく鶏皮は油が多くて、ポタポタとまるで汗をかくように油が落ちていきます。


以下のムービーで、ヒーターの下の受け皿に波紋が広がっているのはすべて鶏皮から落ちた油によるものです。

「バーベキュー村クルクル」で鶏皮をクルクル - YouTube


油があまり受け皿まで落ちなくなったら焼き上がり。見た目の通りカリカリになっている部分もありますが、中は油のトロっとした感じが残っていて、全体的にはフワフワした食感。焼き鳥屋で食べる鶏皮串は表面も柔らかいことがありますが、この食感もアリ。


鶏皮まで来て、「それなら焼き鳥になだれ込もう」と、買ってきたねぎまを焼くことに。しかし、パックの外からでも分かるように、串の先端まで肉が刺されています。


全体的に具材を後ろに移動させて、串の先端にスペースを作りました。これでバーベキュー村クルクルにセットできるはず。


この竹串は先端が四角いので、うまく穴に刺さって回転機能が使えそうだったのですが、串自体が短く、渡せるギリギリの長さであることが判明。これでは回転機能は使えず、それどころか、落ちないように気をつけながら自分で回さなければならないことに。


諦めて、具材を付属の串に刺し直して焼くことに。買ってきた焼き鳥をレンジで温めることがありますが、時間に余裕があるならクルクルしたいと思わせる出来でした。ただ、つけ直し作業はなかなか大変なので、長い串のものを選びたいところです。


「バーベキュー」「焼き鳥」を終えたので、最後に網を使って焼肉をすることにしました。


これはもうシンプルに、肉や野菜を置いて焼いていくだけ。


ただし鉄板で焼くのとは違って、先ほどのバーベキューのムービーと同様に「ジジジ……ジジ……」という感じで静かに焼けていくので、焼きすぎには注意。


ここでトングの出番。反発力が強いのでしっかり握る必要がありますが、ギザギザががっちり肉をホールドしてくれます。ただ、この器具がそれほど大きくないからとミニトングにしたのですが、トングを持つ手が網の上に出ることになり、上がってくる熱をまともに受けることに……。トングを使うのであれば、もうちょっと長いものがよさそう。


焼肉自体にはまったく問題ナシ。


この一枚肉でも……


しっかりと熱が通ります。


焼肉というか、ステーキの完成。


大満足の出来でした。


ちなみに、ヒーターを切ってから5分ぐらい経過したあとの網の上は85.2度。すぐに片付けにかかることはできません。


このとき、受け皿近辺も温度は70度以上。


片付けるためには、まずは受け皿の水(お湯)を捨てなければならないのですが、受け皿自体が熱くなっている上に、受け皿を持ち上げるための何かがあるわけではないので、手で掴めるぐらいまで温度が下がるのを待つ必要があります。確認したところ、おおよそ30分後には問題なく持てる熱さになっていました。水を捨てるときには、そのまま受け皿を運ぶと水をこぼす可能性が高いので、何かにちょっと吸わせてから運んだ方が安全です。


ちなみに、網掃除は買ったブラシのことを忘れて、半分以上いつものブラシで洗ってしまいました。これは、それほど苦戦するような焦げ付きがなかったおかげといえるかも。


網の枠部分に付いた焦げは、買ったブラシの先端にある溝でこそぎ落とせます。


穴は串掃除に使います。


……と、終了後に片付けでちょっと待機時間が必要なところに若干の面倒さを感じましたが、慣れれば準備にはほぼ時間がかからず、調理面でも不満はなし。みんなで集まったときに使えば、どんな串を作ろうかというところから、「焼き奉行」なしでワイワイと楽しめるかもしれません。

ちなみに、この「バーベキュー村クルクル」は定価が税込1万800円。2016年3月25日時点のAmazonマーケットプレイスでは、42%引きの6280円で販売されています。

Amazon.co.jp: BBQコンロ バーベキュー村クルクル BBQ−889: ホーム&キッチン

この記事のタイトルとURLをコピーする

・関連記事
「ぼっちでもバーベキューがしたい!」という思いを果たすべく「オヒトリサマBBQグリル」でジュージューしてみた - GIGAZINE

空き缶だけでBBQができる「ミニ炭火焼コンロ」の作り方ムービー - GIGAZINE

火を利用してスマホを充電しながらバーベキューもできるアウトドア発電機「BioLite BaseCamp Stove」 - GIGAZINE

突く・切る・挟む・裏返す、バーベキューに必要な全てを備えた多機能トング「Stake」で肉と野菜とキノコをジュージュー焼いてみた - GIGAZINE

肉を引っこ抜きやすいバーベキュー用の串「Sliders」 - GIGAZINE

in レビュー,   動画,   , Posted by logc_nt

You can read the machine translated English article here.