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定番広告ブロッカー「AdBlock Plus」と軽量ブロッカー「uBlock」を比較してみるとこうなる

By Shawan Zain

ウェブサイトの広告を非表示にする広告ブロッカー系ソフトの定番「Adblock Plus」と、GitHubで開発が進められている「uBlock」のパフォーマンスをCPU負荷とメモリ消費量で比較した結果が公開されています。

uBlock vs. ABP: efficiency compared · gorhill/uBlock Wiki · GitHub
https://github.com/gorhill/uBlock/wiki/uBlock-vs.-ABP:-efficiency-compared

このパフォーマンス比較はuBlockの開発を進めているGitHub上で公開されています。今回の比較では、以下の4点についての数値が用いられています。

・ソフトウェア自体のメモリ消費量
・ネットへのリクエスト送信によって増加したCPU負荷
・ウェブページ表示で増加したメモリ消費量
・ウェブページ表示で増加したCPU負荷

また、テストにはLinux Mint 64 Bitが動作するマシンにブラウザ「Chromium」をインストールし、拡張機能のAdBlock PlusとμBlockをそれぞれ単体で動作させた環境で測定が行われたとのことです。

◆ソフトウェア自体のメモリ消費量
アドブロッカーはブラウザの拡張機能(アドオン、エクステンション)として常時動作しているもので、ユーザーのネット接続を監視することで不要な広告を排除します。そのため、アドブロッカーが多大なリソースを消費すると、ユーザーの体感速度が落ちることにつながると言っても過言ではありません。このテストでは、レファレンス用のベンチマークを行った後にブラウザのごみ箱アイコンをクリックすることでメモリ上のゴミを削除した状態のメモリ消費量(フットプリント)が測定されています。

AdBlock Plusのフットプリントは約112MB。


対するuBlockは、36MBと非常にフットプリントが小さいことがわかります。


◆ネットへのリクエスト送信によって増加したCPU負荷
アドブロッカーは内部にブロックすべきURLのリストを持ち、ブラウザの全てのリクエストについて可否を判断することで広告の排除を行っています。2つめのテストでは、各ブロッカーが処理に要した時間が測定されています。

AdBlock Plusが処理にかかった時間は以下の通りで、0.421秒から0.425秒の時間を消費していることがわかります。


対するuBlockの処理時間は0.129秒から0.131秒というもので、ここでもuBlockの優位性が見られたとのこと。


◆ウェブページ表示で増加したメモリ消費量
ブロッカーを使用すると、各ページのメモリ消費量が増加してページごとのフットプリントが大きくなります。その増加幅にも違いがあることがわかっています。

まずはブロッカーを使わない状態でのフットプリント。「12,236KB」が今回の基準となります。


AdBlock Plusを使った状態で同じページをロードすると、フットプリントが20,260KBに増加しました。


uBlockで同じページをロードすると、フットプリントは14,068KBだったとのこと。uBlockはメモリを消費しないブロッカーと言えるようです。


この傾向は、フレームを使ったページだとさらに大きく影響が出るとのこと。以下の比較は左からブロッカーなし、AdBlock Plus、uBlockの順で比較したものですが、元の約18MBに対し、AdBlock Plusは約48MB、uBlockは約25MBとなっており、AdBlock PlusとuBlockとの開きが大きくなっていることがわかります。


また、以下のグラフは、「AdBlock PlusがuBlockに比べてどれだけ多くのメモリを消費しているか」を表したものという、uBlockの優秀さをこれ以上なくわかりやすく表示したもの。上記のベンチマークを実行した際のメモリ消費量を時間軸で比較したもので、縦軸が消費量(MB)、横軸が時間経過(ミリ秒)を示しています。


◆ウェブページ表示で増加したCPU負荷
同様に、CPUの負荷も測定されています。Sports Illustratedのページを10回繰り返して表示させた際のCPU使用率を比較したものとのことですが、他のノイズデータが多かったためにわかりやすい数値を出すことに苦労したとのこと。以下の図は上がAdBlock Plus、下がuBlockの結果を並べたもので、一番上の数値「CPUのアイドルタイム」を比較すると、uBlockのほうがアイドル時間が長い、すなわち処理が軽かったのでアイドル時間が長くなった、ということが読み取れるとのことです。


ベンチマーク比較は状況や条件、ソフトウェアごとの得意・不得意によって結果がかわるので、このテストだけを見て優劣を決めるのは無理といえますが、uBlockのある一面での優位性が示されたものであることは間違いありません。

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in ソフトウェア, Posted by logx_tm