ハードウェア

Intelが制限を解除してオーバークロック可能だったプロセッサの穴をブロック


2011年登場の第2世代Intel Coreプロセッサ「Sandy Bridge」以降、Intelのプロセッサはコードネーム「K」付きのモデルだけがオーバークロック可能という仕様で、2015年から出荷されている第6世代Intel Coreプロセッサ「Skylake」でもその仕様は引き継がれてきましたが、マザーボードメーカーなどが独自にオーバークロック制限を解除してきました。しかし、推奨する動作ではないということで、IntelがBIOSと統合されたアップデートを実施し、オーバークロックできなくする方針であることがわかりました。

It's official: Intel shuts down the cheap overclocking party by closing Skylake loophole | PCWorld
http://www.pcworld.com/article/3031255/hardware/its-official-intel-shuts-down-the-cheap-overclocking-party-by-closing-skylake-loophole.html


これは、PCWorldがIntelの広報から得た情報で判明したもの。IntelはパートナーがBIOSにいろいろと組み込んでいるプロセッサのコードを定期的に更新しているのですが、最新のアップデートでは、設計時点からオーバークロックを考慮していないプロセッサ、つまりコードネーム「K」なしのモデルについての対応が行われるとのこと。

2015年12月に「K」なしSkylakeのオーバークロック制限が解除されて以来、コストを考慮しつつPCを自作したり改造したりするような人にとっては、わざわざ「K」付きの高いSkylakeを購入しなくても、ちょっと安価な「K」なしSkylakeを購入してオーバークロックすればよいことから、この方法は重宝されてきました。

しかし、これはIntelにとって不利益になることから、マザーボードメーカーに対してBIOSの最新版に統合する形で、オーバークロックを封じるアップデートが行われることになったというわけです。


もともとIntelはオーバークロックにはあまり寛容ではなく、以前も「Z」シリーズのチップセットの代わりに、安価な「H」シリーズや「B」シリーズのチップセットをオーバークロックする事例があったため、その方法を封じた前例があります。

記事作成時点の2月10日現在、まだアップデートは配信されておらず、BIOS更新を行わないようにしている人であればオーバークロックのまま使い続けることも可能だとPCWorldは指摘。ただし、今後の新たなマザーボードはいずれも対策が行われることになります。

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in ハードウェア, Posted by logc_nt

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