燻製した豚肉を薬膳オリーブだしでしゃぶしゃぶする進化系豚しゃぶ「燻製豚のしゃぶしゃぶ」試食レビュー
パルマ産生ハムの原料にもなるイタリアの「ドルチェポルコ」という豚を桜チップでいぶし、オリーブの実とオリーブオイルを加えた特製「薬膳オリーブだし」でしゃぶしゃぶして食べるという、他に類を見ない進化系しゃぶしゃぶ「燻製豚のしゃぶしゃぶ」を2016年1月28日(木)からしゃぶしゃぶ温野菜が提供開始します。プレス向けの試食会で一足先に食べてみる機会があったので、一体どんなものなのか、試食してきました。
“薫る、しゃぶしゃぶ” はじめました。「燻製豚のしゃぶしゃぶ」登場!|プレスリリース配信サービス【@Press:アットプレス】
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今回試食会が行われたのはしゃぶしゃぶ温野菜・三宮店。1月21日にニューオープンするお店です。
エレベーターで3階へ。
こんな感じのテーブル席へ案内されました。
机の上には燻製豚のしゃぶしゃぶのメニューが置いてあったので見てみると、しゃぶしゃぶというより、イタリアンレストランの生ハムのような雰囲気です。
テーブルの上にお鍋が運ばれてきました。だしは薬膳オリーブだしとは別に1種類選べるようになっており、今回は釧路根昆布だしが出てきました。
薬膳オリーブだしの表面にはオリーブオイルやオリーブの実、唐辛子が浮かんでいます。唐辛子が使われているのは、コショウだとオリーブの香りが消えてしまうからだそうです。
「燻製豚のしゃぶしゃぶ」のセットは、肉・野菜だけでなくおつまみやデザートもセットになっています。ということで、まずはナムル風ピーナッツもやしとクリームチーズの辛味タレ和えが運ばれてきました。
ピーナッツもやしはその名の通り、ピーナッツに芽がでたもの。ピーナッツの香ばしさと甘さがあり通常のもやしよりも豆の存在感を強く感じるものの、もやしのシャキシャキした食感も楽しめます。
またクリームチーズの辛味タレ和えは、お酒のおつまみにぴったりな味でした。
おつまみをモグモグしているうちに、お肉や野菜が届けられました。
これが燻製豚。イタリア産で、パルマ産生ハムの原料にもなるドルチェポルコをしゃぶしゃぶ温野菜用に育てて使用しています。なぜしゃぶしゃぶ温野菜用に育てる必要があるのかというと、現地の豚は塩やハーブなどで調理することが前提なので「臭み」に対してあまり配慮されないのですが、素材をそのまま食べるしゃぶしゃぶの場合は臭みを少なくする必要があるため。この説明をするために現地まで飛んで農家の人にしゃぶしゃぶを食べてもらったという力の入りようです。
ドルチェポルコは冷燻(れいくん)という方法で40分間いぶされているとのことで、ほんの少し縁の方の色が変わっています。
また、「バジルチーズなイタづみれ」もセット内容に含まれています。
野菜も春キャベツ・紅芯大根など新鮮なものがたっぷり。
タレはポン酢とごまだれが用意されていました。
さっそくドルチェポルコをしゃぶしゃぶしていきます。
だんだん白くなっていくので……
火が通ったらタレにつける前にまずお湯切り用のお椀にのせます。こうするとたタレが薄まらない、というわけですが、まずはタレを付けずに食べてみたところ、口の中が燻製のよい香りでいっぱいに。燻製の香りはかなりしますが、燻製料理によくある苦みなどは全く感じられません。何もつけずに食べても薬膳やオリーブが燻製の香りを引き立てており、ジューシーな脂と香ばしさを感じます。燻製好きの人なら何もつけずにどんどん食べていけそうなほど完結した味わいでした。
さらに燻製豚をしゃぶしゃぶして……
今度はポン酢で食べてみます。
ポン酢の香りで燻製っぽさが消えるかな?と思ったのですが、そんなことは全くなく、香ばしさとさっぱりしたポン酢がうまく融合していました。全く食べたことのない組み合わせですが、クセになる味わいです。
さらに、バジルチーズなイタづみれも薬膳鍋に投入。
火が通ったところで、ごまだれで食べてみます。
チーズの存在感は風味程度で、バジルの香りを強く感じます。煮込んでも身が柔らかくもっちりしていました。
続いてモッツァレラチーズ・ポパイ大好き水餃子・もちもち揚げ豆腐といった鍋肴が到着。
おたまの上にモッツァレラチーズをのせて、軽く温めて……
お肉と一緒に食べてみます。モチモチのモッツァレラチーズと柔らかかつジューシーなお肉がマッチしていて、全体が燻製の香りに包まれるのでスモークチーズのような味わいもありました。
たっぷり野菜もお鍋に投入。野菜は釧路根昆布のだしに入れてみました。
大根おろしと七味が到着したので、ポン酢に入れて……
野菜を食べてみます。
すいかのような見た目なのは美肌効果があるとされるアントシアニンを多く含んだ紅芯大根。普段食べる大根に比べると格段に甘く、柔らかいので食べやすいです。紅芯大根は地表に出て太陽を浴びるほど甘くなるため、種を植える位置をなるべく浅くしているそうなのですが、地表に近すぎると安定せずうまく成長しないので、工夫しながら育てているとのこと。
なお、紅芯大根の実物はこんな感じです。
ニンジンはリボンのようになっていますが、これは、芯を除いた一番おいしい部分をお客さんに食べてもらうための工夫。芯と回りでは糖度が2度ほど違うとのことで、甘くおいしい部分だけが提供されているわけです。
もちろん野菜とお肉を一緒に食べてもOK。タレを何もつけていなくても、野菜の甘み、薬膳とオリーブの香り、肉の旨みと燻製の香ばしさが一体化して、絶妙でした。
また、白ゴマが届いたので、自分ですりつぶして……
ごまダレに投入。続いてはポパイ大好き水餃子を食べてみます。
モチモチした餃子の皮の中につまったジューシーなあんが、香ばしいゴマの香りにぴったりでした。
また、豆腐とお餅を混ぜたものを低温で揚げたという「もちもち揚げ豆腐」もごまダレによく合います。
鍋のシメがうどんでもご飯でもなく、パスタという点もユニーク。
コショウやチーズ
トマトスープなどが届けられました。
いったん、薬膳オリーブだしを鍋から減らして……
トマトスープを投入。
そこに麺を入れます。
しばらくぐつぐつと煮込んで……
お椀によそい、お好みでチーズとコショウを入れます。
これで完成。鍋のシメとは思えない華やかさです。
麺はもちもちで、トマトスープを加えているため、薬膳の香りはほんの少し感じる程度。トマトの旨みや甘みがしっかりしていて、チーズのコク、コショウのアクセントが加わることで、お店で注文するスープパスタのような雰囲気でした。
さらに、デザートは季節のフルーツシャーベット。今回はリンゴのシャーベットが提供されました。
すっきりと甘く、シャーベットのシャリシャリとした食感は控えめで、非常になめらか。果汁は38%とのこと。
デザートはメニューから好きなものを1つ選べるようになっているのですが、季節のフルーツシャーベットの他にも南山園の抹茶を使用した「抹茶ソルベ」などもあります。
抹茶というとシャーベットというよりアイスのイメージですが、「食後はさっぱりしたい」ということで半年かけて抹茶のソルベを開発したとのこと。
なお、食後に出てきたお茶にもこだわりがあり、ただのほうじ茶ではなく、ほうじ茶とゆずの皮を10日間かけてブレンドしたものとなっていました。ほのかにゆずが香り、ハーブティのような華やかさがあります。しゃぶしゃぶ温野菜で食べてから「お茶しにいこうか」とならないようにしたい、お店だけで完結してほしい、ということで、もともと提供していたほうじ茶に手を加えたそうです。
今回食べた肉・野菜・鍋肴・おつまみ・デザートのセットは国産野菜が120分食べ放題で2980円。この他、燻製ドルチェポルコ含む肉9種類+70種類の食事メニューが120分食べ放題になって3680円のセットもあります。お肉はもちろんのこと、野菜も収穫時期にまでこだわっており、妥協のないみずみずしいもので、1つ1つに対して作り手のこだわりが感じられました。お鍋というとお家で食べられるお手軽メニューの1つですが、到底家では準備できない・食べられない味になっていたので、お店に行って食べてみる価値は十分あります。
なお、燻製豚のしゃぶしゃぶは1月28日(木)からの提供ですが、三宮店では1週間早い1月21日(木)から食べられるとのことです。
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