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Googleが「LINE」やFacebookの「Messenger」に対抗する新たなメッセンジャーアプリを開発中

By Kārlis Dambrāns

Googleが新しいメッセンジャーアプリを開発中であることが、The Wall Street Journal(WSJ)の報道で明らかになっています。このGoogleが開発しているといわれているメッセンジャーアプリの特徴は、Facebookの「Messenger」に搭載されているパーソナルアシスタント「M」のような、いわゆる人工知能を用いた「チャットボット」にあるようです。

Google Plans New, Smarter Messaging App - WSJ
http://www.wsj.com/articles/google-plans-new-smarter-messaging-app-1450816899

Google will reportedly challenge Facebook with an intelligent messaging app | The Verge
http://www.theverge.com/2015/12/22/10652324/google-new-messaging-app-with-intelligent-assistant-report

WSJがGoogleのメッセンジャーアプリ開発計画に精通した人物から得た情報によると、新しいアプリは「Siri」や「Google Now」のような人工知能を活用したチャットボットを搭載しており、ユーザーと会話をこなせるようなものになる模様。プロジェクトを率いるのはGoogleのコミュニケーション部門で副社長を務めるニック・フォックス氏で、開発は既に1年以上続いているそうですが、アプリの名称やリリース時期などは明かされていません。

By Robert Scoble

プロジェクトを率いるフォックス氏は2015年10月にチャットボットを開発するベンチャー「200 Labs」に買収提案を持ちかけたそうですが、これは拒否された模様。その200 Labsが構築するチャットボットには「Telegram Bot Platform」などがあり、これもサードパーティのデベロッパー向けに公開されているもので、開発者は自由にチャットボットを作成できるようになっています。

例えば以下の画像は「Telegram Bot Platform」で作成できるチャットボットの一例で、ユーザーが入力したテキストに合致する画像を検索して表示してくれています。


Googleが開発中のチャットボットの詳細については不明ですが、ユーザーは友達とメッセージのやり取りをする感覚で、チャットボットと会話しながら天気情報などを得られるようになる模様。また、WSJは「Googleはサードパーティのデベロッパーがチャットボットを利用できるようにする可能性が高い」と記しており、つまりは「Telegram Bot Platform」によく似たものになると考えられます。

なお、Googleが提供するハングアウトなどのメッセージアプリがどうなるのかは不明ですが、The Vergeは「Googleはまだ成功したメッセンジャーアプリを持っていないので、新しいものを作成するというのは合理的かもしれません」とコメントしています。

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in ソフトウェア, Posted by logu_ii

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