今まさに戦場となっているシリアを360度自由に見ることができるムービーがYouTubeで公開中
「イスラム国」(イスラミックステート、IS)の主要な活動拠点となっており、今なお内戦状態が続いているシリアで起こっている悲惨な現状を目の当たりにする360度ムービー「The Battle for Northern Syria」がYouTubeで公開されています。ムービーを見ると今まさに戦場となっているシリアの様子をうかがい知ることができます。
Syrie : plongée en vidéo à 360° dans une ville dévastée
http://www.leparisien.fr/international/syrie-plongee-en-video-a-360-dans-une-ville-devastee-15-09-2015-5090999.php
The Battle for Northern Syria - 360° Virtual Reality Report - YouTube
「The Battle for Northern Syria - 360°」はシリア北西部にある街シリア ジスル・アッシュグールで撮影されたものです。シリア ジスル・アッシュグールは政府軍と反政府武装勢力による戦闘が起こった場所で、ムービーはシリア人ジャーナリストが2015年5月から7月にかけて撮影。画面左上にあるホイールを操作するか、画面をグリグリ動かすと360度を見渡すことができます。
画面をグリッと動かして反対側を見ると、少し崩壊した建物とがれきが散らばっている道路が見えます。
こちらの建物は1階と2階部分の壁に大きな穴が開いていました。
穴が開いた建物の右手には道路があり、1台の自動車がポツンと残されています。
手前から奥に伸びる橋には人が2人。
橋に大きな傷跡はありません。
これは広場のような場所。
ここは被害が多くなさそうですが、人の姿はゼロ。
市内の建物はほとんど崩壊。
右側の男性は民間防衛軍のメンバーとのこと。
周囲を見渡しているとカメラマンを見つめる少年の姿がありました。
また、自転車で走り回る少年もいます。民間人の中には避難せずに、市内で生活を送っている人がいるようです。
別の場所に移動すると、左前方に大きながれきの山が見えます。この場所に建っていた建物の残骸なのでしょうか。
カメラは被害が著しい建物の内部へ。
床はがれきまみれ。
天井は焼け焦げたのか、真っ黒です。
また、壁には痛ましい銃弾の跡が残されています。
完全に崩壊してしまった建物。右側にある建物はかろうじて崩れるのを免れています。
画面の左側には建物がまだ建っていますが、右側はほとんど壊滅状態。
どれほど激しい戦闘があったのか、想像するだけで胸が締め付けられる思いを抱きます。
カメラの前を時折横切る自動車。この地域における人々の生活は一体どうなっているのか非常に心配されるところです。
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