なぜiOSに最初から入っているアプリは削除できないのかをティム・クックCEO自らが回答

Apple Storeの中でも特に有名なニューヨーク5番街にある、入り口がガラスキューブに囲まれた店舗に、Appleのティム・クックCEOが突然来訪しました。その際、Apple Storeに到着するまでの約20分を使ってBuzzFeed NewsのJohn Paczkowski氏がインタビューを行うことに成功しており、クックCEO本人に「なぜiOSではデフォルトでインストールされているアプリを削除できないのか？」などのさまざまな質問をぶつけることに成功しています。

20 Minutes With Tim Cook - BuzzFeed News
http://www.buzzfeed.com/johnpaczkowski/twenty-minutes-with-tim-cook

クックCEOは定期的にApple Storeなどの人が集まる場所に電撃訪問しているそうです。クックCEOが突然やってくるので、Apple Storeなどの関係者は常に万全の準備を整えておく必要があります。クックCEOは「私がApple Storeに向かう際に誰かにそのことを伝えることはほとんどありません。しかし、私はどこか新しい都市へ移動した場合は、いつもそこにある店舗に足を運ぶようにしています」と語っており、これがApple Storeの接客が優れたものである秘訣なのかもしれません。

クックCEOはApple Storeを突然訪問するので、顧客や店員から記念写真をせがまれまくる模様。

つい先日、Appleは新製品発表イベントを行い、この中で新型iPhoneである「iPhone 6s/6s Plus」や「iPad Pro」、「Apple TV」などを発表しました。

これらの新製品についてもBuzzFeed Newsは質問を行っています。CPUやGPUの進化でより高速に進化したiPhone 6s/6s Plusには、「Live Photos」や「Hey, Siri」などの機能の他、次世代のマルチタッチ技術である「3D Touch」が搭載されています。

「3D Touch」がどのような機能なのかは以下の記事を読めばよく分かります。

iPhone 6s/6s Plusに新たに搭載された「3D Touch」の全てが一発で理解できる公式ムービー

これらの新機能についてクックCEOはコメントしており、「Live Photos」については「私は、Live Photosはこれまでになかったメディアだと考えています。これはメディアの『新しい形』の発見のようなものです」と語り、「3D Touch」についてはより興奮気味に「私は個人的に、3D Touchがゲームを大きく変えてしまうと考えています。また、3D Touchを使ってから、メールを高速でチェックできるようになったように、さまざまなものにより効率的にアクセスできるようになりました。これは多くのナビゲーションステップをカットすることにもつながると思います」と述べています。また、クックCEOは「3D Touch」がiPhone 6s/6s Plusのキー機能になるだけでなく、今後のiPhoneシリーズにおける重要な機能になると考えているようです。

さらに、BuzzFeed Newsは「いつになったらユーザーはPCを購入するのをやめて、タブレットだけを使うようになりますか？」とクックCEOに質問。

これに対してクックCEOは、将来的には全くPCを購入しない、という人も現れるだろうと予測しています。この理由について、「私は今、iPad がユーザーにとってのPCに成り代わる転換点にいると考えています」と説明。また、それでもMacが使われなくなるわけではないと指摘し、「私のように、ユーザーの中にはMacのようなコンピューターを使い続けたいと考えている人もおり、こういった端末も我々のデジタル・ソリューションの一部であり続けるだろう」とコメントしています。さらに、MacがAppleにおいて長期的に重要な要素であり、今後も成長を続ける分野であると考えていることを明かしています。

そして最後にBuzzFeed Newsが「なぜiOSではデフォルトで入っているアプリを削除できないのですか？」と質問。

クックCEOは「これはとても複雑な問題」としながら、デフォルトで入っているアプリがiPhoneの他の要素とリンクしており、アプリが削除されてしまうと他の部分で異常が発生してしまうから、とその理由を明かします。そして、これらのアプリを削除したがっているユーザーがいることも把握しており、削除するための方法を現在検討中であることも明かしました。