マリオットが「旅の仮想体験」をルームサービスで提供する「VRoom Service」を開始
世界各地にホテルを展開するマリオット・インターナショナルが宿泊客に「旅の仮想体験」をルームサービスとして提供する「VRoom Service」をスタートさせました。
Marriott Hotels Introduces The First Ever In-Room Virtual Reality Travel Experience - Marriott News Center
http://news.marriott.com/2015/09/marriott-hotels-introduces-the-first-ever-in-room-virtual-reality-travel-experience-.html
ホテルチェーンのマリオットは、ニューヨーク・マリオット・マーキスとロンドン・マリオット・ホテル・パーク・レーンの2つのホテルで、VRヘッドセット一式を宿泊客に貸し出して、旅の楽しさや素晴らしさを旅行者目線で仮想体験できるというサービス「VRoom Service」を試験的にスタートさせました。つまり、バーチャルリアリティの旅行体験を「ルームサービス」として提供するというわけです。
SamsungのVRヘッドセット「Gear VR」とマリオットオリジナルのコンテンツ「VR Postcard」を使って、宿泊客はホテルに居ながら、あたかも世界中の地域を仮想体験できる仕組み。
VRoom Serviceのコンセプトは、以下のメイキングムービーを見ればよく分かります。
VR Postcards | Behind the Scenes - YouTube
「どうして旅をするのでしょうか?」
それは、新しい場所を見るため。
新しい人に会うため。
そして、新しい体験をするため。
旅は知性を広げてくれます。
また、語るべきストーリーを与えてくれます。
マリオットでは……
旅をより輝かしいものにする「新しい方法」を探しています。
そして、「VRoom Service」によって世界中を旅することができるようになりました。
チリのアンデス山脈にて。
大きなカメラを持ち込んで、VRコンテンツ用の撮影を行っているところ。
アフリカのルワンダでは……
地元のアイスクリームショップを撮影。
中国の北京では、賑やかなストリートを撮影。
バーチャルリアリティの世界を創るために、最新の技術が投入されています。
通常のムービー撮影用のカメラ1台に加えて、3D映像として再現するために「両眼」代わりの2台に横向き用カメラなど、複数台のカメラを使用。
撮影現場では、現地の人が興味津々。
すべてはリアルなストーリーを切り取るため。
VR Postcardでは、ツーリストの目線で「旅行体験」できるように、実際に現地を旅した人の話を聞くことができるとのこと。
「何が旅に駆り立てるのかを学ぶこと」
「新しい発見を得たいという欲望」や……
「新しいつながりを築くこと」
VRoom Serviceで、これらのことを旅行者の体験を通じて仮想体験できるのです。
VRヘッドセットを使って旅行者の体験を体験することができるのです。
ニューヨークとロンドンで試験的にスタートするVRヘッドセットを使った「旅の仮想体験」のルームサービス「VRoom Service」は、24時間のセット貸し出しで、現在のところ利用料は無料。VR体験できるコンテンツは「チリのアンデス山脈」「ルワンダのアイスクリームショップ」「北京の繁華街」の3カ所ですが、好評であれば日本を含む他の国のマリオット・ホテルでもサービスが始まるかもしれません。
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