Appleが「iPhone 6 Plus iSightカメラ無償交換プログラム」を開始、実際に申し込んでみた

By Kārlis Dambrāns

一部のiPhone 6 Plusのカメラで撮影した写真がぼやけて見える現象が発生していることから、Appleは対象のiPhone 6 PlusのiSight カメラの無償交換プログラムを開始しました。手持ちの端末の確認方法と、実際に対象製品だった場合に無償交換プログラムに申し込んだときの一連の流れをまとめました。

iPhone 6 Plus iSight カメラ交換プログラム - Apple サポート
https://www.apple.com/jp/support/iphone6plus-isightcamera/

iPhone 6 Plusのカメラ無償交換プログラムの対象になるのは主に2014年9月～2015年1月までの間に販売され、なおかつシリアル番号が特定の範囲内にあるもの。実際には以下のように、撮影するとブレまくりの写真になってしまうことが報告されています。

カメラ交換プログラムのページに設けられた入力ボックスにiPhoneのシリアル番号を入力すると、手元の端末が対象製品かどうかがわかります。

iPhoneのシリアル番号は「設定」→「一般」→「情報」の中にある「シリアル番号」から確認可能。

シリアル番号が適用対象だった場合は、ボックスの下に「入力されたシリアル番号は本プログラムの適用対象です。以下のいずれかのオプションをお選びください。」と表示されます。交換手続きは「Apple 正規サービスプロバイダ」「Apple Store 直営店」「Apple テクニカルサポート」のいずれかから申し込み可能。なお、カメラの交換は無償ですが、画面のひび割れなどがある場合は損傷箇所を先に修理する必要があり、場合によっては別途修理料金がかかることがあるとのこと。

◆iPhone 6 Plus iSight カメラ交換プログラムに申し込んでみた
編集部にあるiPhone 6 Plusのシリアル番号を入力したところ、対象製品だったため交換プログラムに申し込むことに。今回はApple テクニカルサポートからの手続きを選択しており、電話・チャット・持込みの選択肢が表示されています。推奨手順は電話とのことなので、「今すぐアドバイザーと話がしたい」をクリック。

シリアル番号を入力します。

名前・メールアドレス・連絡を受ける電話番号を入力して「続ける」をクリック。アドバイザーと話をしながら交換対象のiPhone 6 Plusを操作することがあるので、電話番号はiPhone 6 Plusのものではない番号があるのであれば、そちらにしたほうがベターです。

すると「準備が整いました。」と表示され、30秒ほどでAppleサポートから電話がかかってきました。なお、チャットの手続きも行いましたが、10分たってもつながらなかったので急いでいる人は電話の手続きをオススメします。

編集部のiPhone 6 Plusのカメラは今のところ異常が出ていないのですが、「今後発生することを考えて交換手続きを行いたい」という旨を伝えたところ、異常が出ていない端末でも対象製品であれば、サポートに申し出をすると誰でも無償交換が可能、とのことでした。代理店などでは対応が異なる可能性があるので要注意。

修理の方法は「ヤマト運輸による引き取り」か「Apple Storeや代理店への持込み」があり、今回は引き取りを希望。さらにAppleCare+に加入していれば、無料で「エクスプレス交換サービス」による交換機の手配が可能。ただし、交換機の手配には保証としてクレジットカードが必要です。あとは「iPhoneを探す」をオンにしているとオフにする必要があるとのことで、電話中に操作して機能をオフにすれば手続きは終了。

というわけで、電話が終わるとすぐに交換機との交換引き取りサービスである「エクスプレス交換サービス」の申し込みフォームがメールで届きました。手持ちの故障機と交換機を交換するというサービスとなっており、代替機と違って返却する必要はなく、故障機を引き渡せばすぐに異常のない端末を使うことができるというサービスです。請求額に10万6704円と書かれていますが、これは交換機を受け取ったのに故障機を引き渡さなかった場合に請求されるものなので、ヤマト運輸に故障したiPhone 6 Plusを引き渡せば請求されることはありません。

さらに「続ける」をクリック。

住所とクレジットカード番号を入力して「お支払いを行う」をクリックします。

これで無償交換プログラムの手続きは完了し、業者が故障機を引き取りに来るのは最短で3～4日ほどとなります。また、カメラ以外に故障箇所があると、AppleCare+の保証代金である7800円は確認なく引き落とされるとのことです。

◆追記 2015年8月25日 15:10
交換機の到着までは3～4日と聞いていましたが、電話の翌日、わずか1日でエクスプレス交換サービスの交換機が届きました。

中に入っていたのは、交換機・「在宅自己交換修理サービスのご案内」・SIMスロットピン・「iPhone サービス＆サポート」。

箱を開けると、これからピカピカの交換機が入っていました。交換機として送られるのは、新品またはほぼ新品同様のもの。

後は同梱のピンで故障に出すiPhone 6 PlusのSIMカードを抜いて移し替え、交換機が入っていた箱に故障機を梱包して、配送業者に引き渡せばOK。カメラだけでなく、1年近く使ったiPhone 6 Plusが新品同様になったわけです。あとは交換機でiCloudなどのバックアップから復元すれば、元通りに使えるようになりました。