ムービー

レースの見せ場の1つ「ピットストップ」をカテゴリごとに比較するとこうなる


モータースポーツの見所の一つに、マシンがピットに戻ってきてタイヤを交換したり給油したりする「ピットストップ」があります。抜群のチームワークを生かしてあり得ない速度で手際よく作業するさまは見事の一言ですが、異なるカテゴリのレースを一気に比較してみると作業の様子は大きく異なっており、「ふむふむ、こうやっているのか」「一体、どうやっているのか!?」など、非常に奥深いことが分かります。

Comparing Pitstops Across Motorsports - YouTube


まずは「Formula 1(F1)」のピットストップ。クルーは全部で14人以上。


1本のタイヤに3人のクルーがつき、前後には車体をジャッキで持ち上げるクルーもいます。


コンマ数秒でセンターロックタイプのナットを外すと、待ち構えているクルーが即座にタイヤを取り外し、タイヤを手にした残りの一人がタイヤを装着。


ふたたびコンマ数秒でロックすればあっという間にタイヤ交換が完了。


ジャッキを素早く抜き去ると……


マシンはピットから飛び出していきました。タイヤ交換にかかった時間は3秒弱。F1はコース上だけでなくピットでもとんでもないスピードです。


アメリカではF1以上の人気を誇る「INDYCAR


クルーの数はF1の半分以下の6人。そのためタイヤを交換するクルーはタイヤごとに一人。


INDYCARのマシンには車体の底にジャッキが搭載されており、ドライバーがジャッキボタンを押せばマシンは自動的にジャッキアップされます。クルーはタイヤを片手で軽々と持ち上げ素早く交換。


よく見ると、左フロントタイヤを交換するクルーは一人だけ黄色のヘルメットを搭載しています。


INDYCARではレース中の給油がアリなので、太い給油ホースを抱えるクルーの姿も見えます。タイヤ交換を終えた右フロントタイヤのクルーはフロントウイングを微調整。


左リアタイヤのクルーが右手を上げ、作業完了を知らせています。


給油も完了しましたが、黄色ヘルメットのクルーはピットインするマシンを見つけるとドライバーに「待て」と指示。


安全を確認すると黄色ヘルメットのクルーが「いいぞ」と合図を出し、マシンはピットから出て行きました。見事なチームプレーです。


続いて電動のF1こと「Formula E


マシンはピットインすると、そのままピット奥で停止。


ドライバーは即座にマシンを降りて……


隣のマシンに乗り込みます。Formula Eはバッテリー性能の問題で、初年度の2014年-2015年シーズンはレース途中で1度、ピットでマシンごと交換するという斬新なレーススタイルを採用しています。


クルーが二人がかりでシートベルトを調整したりステアリングを装着したりと大忙し。


その横でストップウォッチでタイムを測定するチームスタッフ。


Formula Eはピットでのマシン交換には最低50秒以上かけるというレギュレーションのため、タイムを計測しているというわけです。そのため、すべての作業が終わっても50秒経過するまでじっと待つドライバー。


50秒経過してようやくマシンはピットから飛び出していきました。


タッチの差で後方のマシンの直前に割り込むことに成功。ピットクルーからは拍手が起こっています。


市販車両のような見た目を持つ専用のストックカーで争われる「NASCAR」。作業するクルーの数は6人。


まずはコース側のタイヤ交換からスタート。


ジャッキは車体側面にかけて片側2本ずつタイヤを交換していきます。


右サイドが完了すると、猛ダッシュで左サイドに走るクルーたち。


ジャッキをかけて「エイヤ!」と車体を持ち上げると……


二人がかりでタイヤを交換。なお、車体後方では給油タンクを担いだクルーが給油を再開しています。


ピットクルー目線で見るとこんな感じ。マシンがピットに戻ってきました。


猛然と右サイドのタイヤめがけてダッシュ。


NASCARのホイールは5穴なので、ナットの交換作業が5回必要です。


神業のように5本のナットをガンガン取り外して……


タイヤを交換。


交換したホイールにはすでにナットが仮止めされているので、やはり神業的スピードでナットを締めていきます。


そのときナットが一つポロリ。大慌てで拾い上げて……


装着。


次は反対側のタイヤ交換。前方のクルーはタイヤをころがして移動。


あっという間に交換してしまいました。


F1・INDYCARと並んで世界三大レースに数えられる「ル・マン24時間レース


なんと、24時間耐久レースにもかかわらず、作業できるピットクルーの数は4人。


最初に行うのはドライバーの交代作業。


素早くマシンから降りたドライバーは「頼んだぞ」と次のドライバーにバトンタッチ。


反対側ではクルーの一人が給油作業中。他にもマシン内の調整に大忙しのクルー、フロントガラスを拭き拭きするクルー。


ドライバーのシートベルト装着が完了した模様。それと同時に右リアタイヤから交換作業がスタート。


右リアタイヤの交換が終わると作業クルーを交代して左側のタイヤ交換がスタート。


続いて左リアタイヤ。


再びクルーが交代して最後に右フロントタイヤ。


タイヤ交換を終えたクルーが手でドライバーに作業完了の合図を出し……


マシンがピットアウトしました。


物量作戦で一気に作業を完了させるF1から、限られた人員で極めて効率的に作業するル・マンまで、レースによってスタイルは異なれど、レギュレーションの中でコンマ1秒を縮めるために磨き抜かれたピットクルーの早業は見応えたっぷりです。

この記事のタイトルとURLをコピーする

・関連記事
レース中のピット作業は60年前と比べてどれだけ迅速になったのか - GIGAZINE

世界初の電動F1「フォーミュラE」北京がスタート、レースの様子を速攻レポ - GIGAZINE

フォーミュラE・北京大会決勝の様子を完全再現、記念すべき初レースは衝撃の結末 - GIGAZINE

F1マシンの進化の歴史が1分間でわかるムービー - GIGAZINE

BMWザウバーのドライバーになれるか挑戦するゲーム「YOU BE THE DRIVER」 - GIGAZINE

合計4700馬力を超す世界最高クラスの車9台によるドラッグレース - GIGAZINE

in 乗り物,   動画, Posted by darkhorse_log

You can read the machine translated English article here.