サイエンス

人間の細胞から乳首や臓器を出力する3Dプリンティング技術、20年後には心臓も出力可能に


食べ物を出力したり、一軒家をまるごと作ったりなど3Dプリンターはさまざまな分野で活用されています。医療の分野でも3Dプリンターの導入が始まっており、人間の細胞をもとに3Dプリンターで臓器や体の部位を出力するプロジェクトが進行中です。

TeVido Home - nipple reconstruction
http://tevidobiodevices.com/

Need a new heart? Doctors will soon use 3D printers to make organs
http://www.neowin.net/news/need-a-new-heart-doctors-will-soon-use-3d-printers-to-make-organs

医療の現場に3Dプリンターを導入することは特別新しいことではなく、例えば、患者のCATスキャンやMRIから患部の立体モデルを3Dプリンターで作成し、実際に行う手術のプランを練るために使用されることがあります。また、骨や軟骨などを3Dプリンターで作る技術は多くの医療現場ですでに取り入れられています。

By Ars Electronica

医療向け器具を開発しているTevidoという企業は、3Dプリンターのさらなる医療への貢献を目指し、患者の脂肪細胞を使って臓器や体の部位を3Dプリンターで出力する技術の開発に取り組んでいます。

その中でもTevidoが特に注目しているのは乳首や乳輪といった女性特有の部位。女性が発症する疾患の1つである乳がんの治療では、乳房やその一部を切り取ることがあり、術後に整形したり、乳首や乳輪の入れ墨を入れる患者がいるとのこと。

By maricruz suarez

そんな現状を打破すべくTevidoは乳首や乳輪を3Dプリンターで出力できないか、その技術の開発にいそしんでいます。開発の上で大きな壁となっているのが、出力したパーツをどのようにして血管系に取り込むかということ。簡単に言えば、作成した乳首や乳輪に血液を循環させて、適切に機能させる方法を模索しているというわけです。


乳首や乳輪を機能させるためには血液が巡らないといけない、つまり、微細血管を出力させる必要があります。ただし、人間の体は運動時などに毛細血管を作り出すことがあるので、それを利用すれば微細血管の出力のハードルは一気に下がる可能性があるとのこと。

また、出力した乳首や乳輪をどうやって神経につなぐかも課題の1つ。人間の細胞から臓器や体の部位を出力する技術は、ゆっくりながらも着実に進んでいるとのことで、まずは小さい臓器や体の部位の出力技術を確立し、より複雑な心臓といった臓器の出力は約20年後を想定しているそうです。

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in ハードウェア,   サイエンス, Posted by darkhorse_log

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