Googleが純正セルフドライビングカーの公道でのテストを2015年夏に開始
Googleが製作したセルフドライビングカー(全自動運転車)のプロトタイプが、2015年夏からカリフォルニア州マウンテンビューの公道で路上走行テストを開始することが明らかになりました。セルフドライビングカーの公道でのテスト走行自体はこれまでも行われてきましたが、用いられていたのはいずれも自動運転システムを搭載したプリウスやレクサスの改造車で、Google純正のセルフドライビングカーのプロトタイプが公道を走るのはこれが初めてです。
Official Google Blog: Green lights for our self-driving vehicle prototypes
http://googleblog.blogspot.co.uk/2015/05/self-driving-vehicle-prototypes-on-road.html
Googleのセルフドライビングカーは2012年8月時点でネバダ州でのテスト走行で無事故で50万km弱の走行に成功していて、これを受ける形で2012年9月にカリフォルニア州が公道の走行を認める法案を可決。プリウスなどに自動運転システムを搭載したセルフドライビングカーでテスト走行を繰り返してきました。
今回発表された、この夏から公道を走行することになるのは2015年1月から路上走行テストを開始予定だと報じられていた、Google純正のマシン。ハンドルもペダルもない姿に、試乗した人は驚いていましたが、公道でのテスト時にはいざという時のためにハンドルとブレーキが装備されているとのこと。
以下のムービーでは公道走行に向けて、Googleがプロトタイプのマシンをどうテストしてきたのかがわかります。
Ready for the Road - YouTube
工場で組み上げられたセルフドライビングカーのプロトタイプ
このセルフドライビングカープロジェクトのディレクター、クリス・アームソンさん。
自ら乗り込んで、満足げな表情を浮かべています。
シートベルトなどのチェックを行って……
テストコースへ。パイロンにぶつからないようにカーブ。
人を乗せてテスト中。
これは横断者などがいた場合のテスト。当然ですが、横断している人がいるとセルフドライビングカーは自動的に減速します。
交差点を左折。
その運転席には誰も座っていません。
問題なく交差点をクリア。
テストの様子をエンジニアなど多くの人が見守っています。
横断歩道を渡る人を発見して、軽くブレーキ。
まもなく、公道でのテストがスタートします。
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