乗り物

Waymo(元Google)が運転手ナシの完全自動運転車のテストをカリフォルニア州で開始


Alphabet傘下でGoogleの兄弟企業であるWaymoの完全自動運転車が、アメリカ・カリフォルニア州の公道を走る許可を得ました。運転席に人を置かない完全な自動運転車の走行テストは、アメリカ・アリゾナ州に続く形となります。

A Green Light for Waymo’s Driverless Testing in California
https://medium.com/waymo/a-green-light-for-waymos-driverless-testing-in-california-a87ec336d657


Waymo gets the green light to test fully driverless cars in California - The Verge
https://www.theverge.com/2018/10/30/18044670/waymo-fully-driverless-car-permit-california-dmv

Googleの自動運転車開発プロジェクトは2009年にスタートし、その後、2016年に「Waymo」として分社化、独立しました。「実用化一歩手前まで来ている」と言われるWaymoの自動運転車が走行している様子は、以下の記事から360度ムービーで体験できます。

Waymo(元Google)の自動運転車が公道を「普通に」走行する360度ムービー公開、自動運転での移動を仮想体験可能 - GIGAZINE


Googleの自度運転カーは約10年間にわたって走行テストを行ってきましたが、これまで、シリコンバレーのあるカリフォルニア州では「運転席に運転手を置かない」走行テストが許可されていませんでした。しかし、2018年4月にカリフォルニア州車両管理局(DMV)が新しい規則を設け、初めて完全自動運転車が公道を走る許可が下りたとのこと。

Waymoの自動運転車はアメリカの25都市で1000万マイル(約1600万km)の走行テストを実施済みで、2017年にはアリゾナ州フェニックスで運転手不在の完全完全運転カーの走行が許可されました。カリフォルニア州は、これに続く形になります。


アリゾナ州での走行テストの様子は以下の記事から読むことができます。

世界でただ1人、Waymoの自動運転車に乗っている女子高生がいる - GIGAZINE


プロジェクトのボランティアである女子高生のカイラ・ジャクソンさんが無人の自動運転車に乗り込み、学校へと向かう様子。


カリフォルニア州での走行テストは、マウンテンビュー、サニーベール、ロスアルトス、ロスアルトスヒル、パルアルトに限定されているとのこと。この区域はWaymoやAlphabetの本社も位置する、いわば「ホーム」とも呼べる場所です。


走行テストが実施されるのは日中・夜間の両方で、完全自動運転車は制限速度である時速65マイル(約105km)を守りながら、都市部、郊外、高速道路を走る予定。Waymoはブログで「我々の車は霧や軽い雨でも含むさまざまなコンディションのテストで安全な運転を行っています」とつづっており、限定されたエリアからテストを開始し、徐々にテスト範囲を拡大していきたいとしています。

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in ソフトウェア,   ハードウェア,   乗り物, Posted by darkhorse_log

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