アメリカ海兵隊がリムパックでテストする無人支援車両「GUSS」
道路の状況を把握して自律走行する自動運転車は、各自動車メーカーやGoogleによる開発が進められて実用化まであと少しという段階に達していますが、アメリカ海兵隊などが合同で実施している環太平洋合同演習(リムパック)では無人化された軍用支援車両「GUSS」の部隊試験が行われています。
DVIDS - Video - Driverless GoPro - Marines test unmanned ground vehicle GUSS in Hawaii
http://www.dvidshub.net/video/349405/driverless-gopro-marines-test-unmanned-ground-vehicle-guss-hawaii#.U88JLGMk0pp
GUSSが実際に走行する様子をGoProで撮影したムービーが公開されています。
アメリカ海兵隊が導入に向けて試験を行っているのは、陸上無人支援車両(Ground Unmanned Support Surrogate)の頭文字をとって名付けられた「GUSS」で、部隊に随行して兵器や物資の運搬を行ったり、負傷者を乗せて搬送する目的が与えられることになります。そのベースになっているのはグロウラーITVとみられます。ITVはすでに部隊配備が進められている軽汎用車両で、MV-22 オスプレイなどにも搭載できるようにも設計されているとのこと。
車内の様子はこんな感じで、もちろん軍用車両そのものの雰囲気。
「無人車両」と聞いて思い浮かべるような未来的なものではなく、ギヤレバーは「ガコガコ」と実際に動くようになっています。
走行する際もハンドルやペダルが実際に動き、まるで透明人間が車を操縦しているような感じ。これらの部品はすべてアクチュエータにより動かされているとのこと。
そのため、実際に人が乗って操縦することも可能となっています。
別のムービーでは、さらに詳細な姿を確認することができます。
GUSSを斜め前から見た姿
このような端末を用いてコントロールするようです。
小型で取り回しのよさそうな車体
荷台部分に担架を載せ、負傷者の搬送にも用いられるようです。
以下のムービーは2012年ごろから開発されていた無人支援車両の様子が収められたもの。
USMC Unmanned Vehicle Demonstration
フィールドを進む部隊の後方から、無人の車両が追いかける様子が確認できます。
さらにさまざまな場所を走行しているムービーがこちら。
Robotics Rodeo 2012 - TORC Robotics Places 1st in JIEDDO Endurance Challenge
建物に囲まれた道路を走行したり……
悪路でもぐいぐいと走破する様子が収められていました。
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