Apple Watchのバッテリーは約2年半交換せずに使い続けることが可能

2015年4月24日に発売されたApple Watchは、従来の時計とは異なりバッテリーが1日もつ程度で、毎日充電する必要があります。「小まめに充電する必要がある」というのは本体にコンピューターを内蔵し、ディスプレイ上にさまざまな表示をする必要があるスマートウォッチの宿命ともいえるのですが、一体どれくらいの期間バッテリー寿命がもつのかは、Apple Watchを購入したユーザーも購入を検討している人も気になるはずです。ということで、理論的なバッテリー寿命や編集部で実際に使ってみたバッテリー持ちの感想、保証やバッテリー拡張の方法まで、Apple Watchのバッテリーに関する事柄をまとめてみました。

Apple - Batteries - Service and Recycling
http://www.apple.com/batteries/service-and-recycling/

The Apple Watch's battery will last 2.5 years before needing to be replaced
http://www.neowin.net/news/the-apple-watchs-battery-will-last-25-years-before-needing-to-be-replaced

Appleが公開している端末のバッテリーに関する説明ページによると、Apple Watchのバッテリーはフル充電サイクルを1000回繰り返しても、本来のバッテリー容量の最大80％を維持できるように設計されているそうです。1日1回のフル充電を行うと考えれば、バッテリー本来の80％以上のパフォーマンスを維持したままApple Watchを使用できるのは、約2年半ということになります。

また、Apple WatchとApple Watch Sportには1年、Apple Watch Editionには2年の製品保証期間がついており、この保証期間中にバッテリーの不具合が見つかれば、バッテリーを交換してもらうこともできます。さらに、保証期間外であっても、Appleが提供しているバッテリーサービスを利用すればバッテリーの交換を行ってもらうことができます。

保証対象外でのバッテリーサービスと修理サービスの利用料(税別)は以下の通り。なお、保証外でのバッテリーサービスが利用できるのは「Appleの診断テストでバッテリー容量が元の完全充電容量の80％未満と判明された場合のみ」で、保証対象外修理サービスはAppleの修理規定にのっとった範囲でのみ利用できます。

実際にGIGAZINE編集部内でもApple Watchをガシガシ使用しまくってみましたが、モデルや使い方によってバッテリーの減り方はまちまちではあるものの、朝から夜まで使用してもバッテリーがなくなってしまうということは一度も起こっておらず、想像以上にバッテリーもちは良さげな印象です。

しかし、「もしかしたらバッテリーが切れちゃうかも……」という不安と戦いながらApple Watchを着用するのは嫌だ、という人向けに、バッテリー容量を拡張する専用バンドがさっそく登場しています。

wipowerband | Apple Watch Battery Extender
http://www.wipowerband.com/

バッテリー拡張用バンドの名前は「wipowerband」で、重量が20グラム、250mAhの拡張バッテリーがバンド部分についています。ディスプレイサイズが38mmのApple Watchのバッテリー容量は205mAhであることが判明しているので、wipowerbandをつければ動作時間が格段に伸びることは明らかです。

オレンジ色の部分がwipowerbandで、Apple Watch・Apple Watch Sport・Apple Watch Editionの3モデルで使用可能。カラーバリエーションは青・オレンジ・ピンク・ブラックの4種類あります。

なお、「wipowerband」は38mm用が89ドル(約1万円)、42mm用が99ドル(約1万2000円)で販売されており、配送は2015年5月から6月が予定されています。