Apple Watchの15年前に考案されていたスマートウォッチの先祖「Fluidtime Tools」とは?
2015年4月24日(金)から、いよいよApple初のスマートウォッチとなる「Apple Watch」が発売されます。すでに予約済みで実機の到着を心待ちにしている人も多いApple Watchですが、これをさかのぼること15年前の2000年の段階にも、現代のスマートウォッチの機能を備えた時計「Fluidtime Tools」のコンセプトが発表されていました。
Back to the Future of Watches
http://www.fluidtime.com/newsreader-en/items/back-to-the-future-of-watches.html
「Fluidtime Tools」のコンセプトを発表していたのは、ヨーロッパ全土のトラフィックデータを管理する交通情報プロバイダー「Fluidtime」のマイケル・キーズリンガーCEO。どのようなコンセプトの時計なのかは、以下のムービーを見ると分かります。
Fluidtime Tools im Jahr 2000 - YouTube
2000年当時のFluidtimeのマイケル・キーズリンガーCEOが登場。「Fluidtime Tools」のコンセプトについて「人生をコントロールできるデバイスです」と説明を始めました。
これがFluidtime Tools。
携帯電話やPDAと接続してさまざまなことを可能にするとのこと。
例えば、出勤してから勤怠管理用の端末を腕時計に「ピッ」とすると、タイムカードを打刻。
携帯電話と接続して、就寝時間中には電話が鳴らないように制御することも可能。
電話をかけたい相手が長電話している時に、何度もかけ直すのは面倒なもの。そんな時でも、相手が通話を終了すると……
女性が通話を終えたことを知らせる通知が男性のFluidtime Toolsに届きました。
これにより、ベストなタイミングで電話がかけられるわけです。
また、Fluidtimeは「イベントモニター」機能を搭載しており、例えばバスの運行情報をモニターできるようにしておけば……
バスの時間になるとアラームを鳴らすことができ、バスの出発時間に乗り遅れることがなくなります。
場面が変わり、ビジネスマンが会議を行っています。
会議中に電話がかかってくると迷惑な時もあるものですが、Fluidtimeなら着信方法を「留守番電話」「テキストメッセージ」「アラーム音」「音声通話」などのオプションから選択しておくことが可能。
また、特定の相手からの着信だけを優先して表示させる機能も搭載。
男性がガールフレンドからのメッセージに気付きました。
Fluidtimeなら、会議中でもコッソリ抜け出して密会することも可能になるわけです。
15年前に作成されたFluidtime Toolsですが、キーズリンガーCEOは2015年になって実機が残っていたのを発見。いまも着用しているそうです。
Fluidtime Toolsはコンセプトのまま実現せず、製品化には至っていませんが、FluidtimeはApple Watch向けの交通情報アプリを完成させており、Apple Watch登場に向けた準備は万端とのことです。
なお、Apple Watchは4月24日が発売日となっていますが、出荷がいつになるのかは明かされていません。Appleのデザイン統括責任者ジョニー・アイブ氏らがイタリアのフィレンツェで行われたトークカンファレンスに出席していたり、ミラノで未発表の赤色スポーツバンドを発表するなど、着々と準備は進んでいるのは確実。9to5Macによると、注文済みのApple Watchの配送ステータスが「4~6週間」に変更されている事例が報告されているため、早くて5月中には手元にApple Watchが届くのかもしれません。
Apple Watch orders with May & June ship dates being charged, preparing for delivery (U: Apple statement) | 9to5Mac
http://9to5mac.com/2015/04/22/apple-watch-pre-order-may-june/
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