「Apple Watch」に関してすでに判明しているポイント15点
日本時間の2015年3月10日午前2時からAppleが発表会を行います。Retinaディスプレイ搭載の新型MacBook Airや12インチ超のディスプレイを搭載したiPadの登場がウワサされるなか、Apple Watchの出荷予定日が迫っていることから、いよいよ製品がお目見えすると見られており、The Vergeがこれまでに明らかになっているApple Watchの情報をまとめています。
Ahead of Monday's event, here's what we already know about the Apple Watch | The Verge
http://www.theverge.com/2015/3/6/8160807/apple-watch-rumors-march-9-event
◆01:久々に「もう一つ(One more thing)」として発表された
2014年9月にAppleのCEOであるティム・クック氏は「私たちは信じられないほどの長い時間をかけて、新製品に取り組んできた」としてApple Watchを発表しました。Appleが「もう一つ」と切り出して重要な新アイテムを登場させるのは、数年ぶりのことでした。
◆02:Apple Watchには3つのバージョンがある
ディスプレイの耐久性という観点から、Apple Watchには3つのバージョンが用意されました。スポーツ向きのApple Watch SportはアルミニウムのボディにディスプレイにIon‑Xガラスを搭載することで耐久性を高めており、標準モデルはステンレススチールのシャシーに耐擦過性(引っかき耐性)を高めたサファイアガラスのディスプレイを採用。そしてもう一つは18金のApple Watchで、これは金を使用することでスチール製のものより40%も耐久性が高いとされています。価格については明らかにされていませんが、スポーツモデルは350ドル(約4万2000円)で、他のモデルはさらに高額で、バンドを変更しても値段が上がると考えられています。
◆03:サイズが2つある
ケースのサイズは38mmと42mmの2種類が用意されています。
◆04:機能制限版は「圧倒的さ」が感じられなかった
Apple WatchはAndroid Wearのようなスマートフォンの通知機能・フィットネス機能があり、心拍音をモニタリングできると言われていますが、The Vergeの記者が着用したサンプルは機能制限されていたこともあり、草分け的存在となるべき圧倒的さは感じられなかったとのこと。今回の発表会で新たな機能が明らかになることに期待です。
◆05:さまざまな操作方法
ディスプレイが小さくタッチ操作が制限されるので、タッチ操作のほか、Siriを使った音声での操作も行えるようになっています。また、他のApple Watchユーザーと心音を共有してコミュニケーションを図る方法もこれまでに示されています。さらに、NFCチップが搭載されているのでApple Payが使えるのもポイント。実際にApple WatchでApple Payを使った感想が公開されており、Apple Watchを装着した状態でiPhoneにパスワードを入力するか指紋認証するかでペアリングすることが明らかになっています。Apple Payを使う度にペアリングをする必要はなく、一度ペアリングしたApple Watchは腕からはずすまでApple Payのロックが解除された状態になるとのこと。
◆06:iPhoneが必要
2015年末ごろにはApple Watch上だけで完結するアプリが登場すると言われていますが、発売からしばらくはiPhone上のアプリを利用することになるため、iPhoneは必須。iPhone 5以降の機種が必要になるため、それ以前の機種のユーザーやAndroidユーザーは、しばらくの間使えません。
◆07:4月に出荷される
ティム・クックCEOは、Apple Watchの出荷は2015年4月で、「毎日、その日を楽しみにしている」ことを語っています。
◆08:フィットネス分野への参入
ティム・クックCEOはApple Watchを「非常にパーソナル」と表現しており、Apple Watchにはセンサーが搭載され、心音の測定が可能で、ゴールなどを決めて毎日の運動量を記録するアプリがプリインストールされると言われています。iPhoneのようにアプリ開発を外部の開発者に任せるのではなくApple自身が行っているというのは、これまでとは違う大きな点です。また内部ストレージもあるため、iPhoneを家に置いたまま、Apple Watchで音楽を聴きつつランニングなども行えます。
◆09:毎晩充電しなければいけない
ティム・クックCEOによると「ユーザーは毎晩Apple Watchを充電しなければならない」とのこと。しかし、発売開始に向けてAppleがバッテリーのパフォーマンス向上に取り組んでいることも報告されています。
◆10:省電力モードの存在
少しでも電力消費を抑えるため、Apple Watchには消費電力の少ないパワーリザーブモードが搭載されるとも言われています。
◆11:シャワー中につけていても大丈夫
正確にはどのくらいの防水性能なのかは不明ですが、ティム・クックCEOは「シャワー室に持って行っても大丈夫」と発言。Apple Watchをつけたままジムで汗をかいたり、予想外の雨に降られてしまっても問題ないようです。チップセットは合成樹脂に覆われているためある程度は大丈夫そうですが、水泳中の使用については言及されていません。、
◆12:充電方式はインダクティブ充電(電磁誘導充電)
Apple WatchにLightningポートは存在せず、MagSafeテクノロジーと電磁誘導充電を組み合わせた充電方法を採用しています。ユーザーはコネクタをApple Watchの裏蓋の近くにもっていくだけで、マグネットが自動的に充電部にコネクタを吸い寄せて、ぴったりと接続させるとのこと。
◆13:ファッションアイテムである
Apple Watchはテクノロジーという面だけでなく、「ファッション」面にも着目したアイテム。ファッション誌に広告を載せたり、これまで扱いのなかった高級ブティックにも製品が展示されています。
◆14:金庫に入れて保管される
18金のApple Watchが扱われるということで、Appleはセキュリティの強化も図っています。9to5Macによると、18金のApple Watchは店舗でも毎晩金庫にしまわれて管理される予定。また、これらの新しい管理体制を踏まえて、さらに高額な製品が現れる可能性もあるとのこと。
◆15:デザイナーのジョナサン・アイブ氏はApple Watchに誇りを持っている
近年のAppleの製品デザインにおいてデザイン・チーフのジョナサン・アイブ氏は大きな役割を果たしてきましたが、アイブ氏はかなりの時間をApple Watchのデザインに割いており、開発の裏側について話すなど、かなりの誇りを持っているようです。
さらに、Apple Watchに加え、26時から行われるAppleイベントでは、以下のような点も予想されています。
6 things to expect from Apple’s Watch event on Monday | The Verge
http://www.theverge.com/2015/3/6/8158805/apple-watch-macbook-announcement-rumors-news
Apple Watch以外に発表されると考えられているものとしては、新しいMacBook、アップデートされたMacBook Air、iOS 8.2など。12.9インチディスプレイ搭載だと噂される大画面iPadは生産が遅れているため、今回発表される可能性は低そう。同様に、Apple TVや音楽のストリーミングサービスなども、発表される可能性は低いようです。
なお、FacebookやBMWもアプリもApple Watchを現在開発中と見られています。
Apple's Secret Lab Lets Facebook Fine-Tune Apps Before the Watch's Debut - Bloomberg Business
http://www.bloomberg.com/news/articles/2015-03-06/apple-s-secret-lab-lets-facebook-fine-tune-apps-before-the-watch-s-debut
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