Yelpのクチコミを「超高評価に操作するソフト」の販売会社が訴えられる
口コミサイト「Yelp」のレビュー方式は「公平ではない」ともいわれており、対抗手段として1つ星レビューを投稿すると50%割引にするレストランも登場しています。そんなYelpを利用するビジネスオーナー向けに、Yelpのクチコミを4つ星や5つ星ばかりのポジティブな評価に操作できるソフトウェアが発売されました。これを受けたYelpは、販売元のRevleapに対して民事訴訟を起こしています。
Yelp sues startup that claims it can facilitate “all positive reviews” | Ars Technica
http://arstechnica.com/tech-policy/2015/02/yelp-sues-startup-that-claims-it-can-facilitate-all-positive-reviews/
Yelp Official Blog: Taking A Stand Against Misleading “Reputation Management” Companies
http://officialblog.yelp.com/2015/02/taking-a-stand-against-misleading-reputation-management-companies.html
ロサンゼルスのスタートアップ「Revleap」は、「GET ALL POSITIVE REVIEWS FOR YOUR BUSINESS. (あなたのビジネスに全てのポジティブなレビューを)」とうたい、Yelpのレビュー欄に大量のポジティブなクチコミレビューを生成して、「評価の高い店」としてYelpのトップページに長期間とどまることができるというソフトウェアを2013年から販売しています。ギフトカードなどと引き替えで、Yelpユーザーに人為的な高評価レビューの投稿を行わせるというビジネスモデルとのこと。
以前からYelpはRevleapに対してソフトウェア販売の差し控えを求める文書を送付していましたが、Revleapはその後も要求に応じずソフトウェアの販売を続けているため、Yelpは2015年2月に民事訴訟へ踏み切りました。YelpはRevleapがウェブサイト上でYelpのロゴを不正使用していることや、Yelpの顧客に対してソフトウェアの購入を促すスパムメールを送信し、メールの中であたかもYelpと提携しているかのように記載していることから、「商標侵害」「不公正競争」「契約違反」などを主張しています。
被告の筆頭となっているRevleapのEdward James Herzstock氏は、自社のサービスが「完全に合法である」とArs Technicaに伝えており、両社は真っ向から対立すると見られています。
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