取材

新生「VAIO」が初の新製品発表会、一体何が飛び出すのか?


2014年にソニーから投資ファンドに譲渡され新会社として設立された「VAIO」が、2015年2月16日に初の新製品発表会を開催します。2014年にプロトタイプが公開されたクリエイター向けハイエンドタブレットやVAIOスマートフォンが発表されるとウワサされていますが、一体何が飛び出すのか、現地からリアルタイムで更新していきます。

VAIO
https://vaio.com/

VAIO meeting 2015ご案内
(PDFファイル)http://www.vaio.com/news/pdfdata/pr06.pdf

渋谷ヒカリエに到着。


新製品発表会が行われるのは9階のヒカリエホール。9階に到着後、会場を示す矢印に従って進んでいきます。


ヒカリエホール Bに到着。


これが受付。受付をすまし……


VAIOという札をつけたお水が配布されていたので、ゲット。


会場はこんな感じ。ステージ上のスクリーンではVAIOのロゴが表示されています。


時間の経過とともに会場が人で満たされていきます。


2015/02/16 15:38 更新

「7月1日の設立から7カ月が立ち、本日は0から開発・製造したモデルをみなさんにお披露目します」ということで、関取高行さんが登場。


新生VAIOは「自由だ。変えよう」という宣言からスタート。


設立後、私たちがこころがけてきたのが、「自分たちで責任を持つということ」。安曇野FINISHで一台一台を丁寧に仕上げています。


いろんな人が参加して全員で作り上げる「上流設計プロセス」を採用


物作りの常識を課程から変えよう、ということ。メーカーが一方的に物を作るのではなく、ユーザーと作り上げる、「共創」という考え方。タブレットPCを一般の人に公開し、カメラマン・漫画家やクリエイターに実際に使ってもらってフィードバックをもらい、作り上げてきました。


「顧客視点」から「個客視点」


他社との積極的なコラボレーション・協業も。


キヤノンとのコラボレーションでは、イベントのキヤノンブースにVAIOが並びました。


日本通信株式会社との、スマートフォンに関する協業。


「新生VAIOの意思は製品でこそ感じていただきたい。」


「新生VAIOの物語は、今日から始まる。」ということで、製品の発表へ。


登場したのは新しいノートPC「VAIO Z」


パカリと開くとこんな感じ。


続いて、商品プロデューサーの伊藤好文さんが登場。


VAIO Zは「最高のアウトプットを求める方の『究極の道具』でありたい」ということで作られたデバイス。PCは侍にとっての刀、ユーザーの創造性などに関わるPCの質は非常に大切とのことで、単にスペックだけはなく、細かなところ、隠れたところに心を尽くすものでありたい、として作られました。


以下のグラフは横軸にパフォーマンス、縦軸にモビリティを示すもの。VAIO Zは「高パフォーマンスを保ちながら、高密度実装技術・放熱設計技術を生かしてモビリティやスタイリッシュさを実現」「スマートフォン・タブレットとは違う、PCならではの機能を生かしたデバイス」を目指したとのことです。


その象徴として初めて0から開発した商品が「VAIO Z」。Zは「ゼロ」つまり、はじまりであることの意思表明だそうです。


VAIO Zは「圧倒的なレスポンスを持つ」「一日中、どこでも完璧な仕事ができる」「ユーザーの新たな可能性に応えられる」という3点を追求。


「ただの国産ではない。それはまさに日本代表」ということで、国産にこだわったデバイス。


VAIO Zの頭脳となる部分には、モバイルノートPCには非常識と言っていいほどの、TDP28Wの第5世代インテルCoreプロセッサーを搭載。


圧倒的なレスポンスのために、「高密度実装技術」と「放熱設計技術」のコア技術を集結しており、VAIO Zの基板はVAIO Fit13Aの65%サイズ。


搭載されている基板を指さす伊藤さん。


日本電産株式会社と超薄型・高効率・高信頼性のファンを新規開発し、フジクラ株式会社とは薄型で高い熱運搬能力を持つヒートパイプを開発しました。


15時間駆動が可能なので、まる1日、100%満足がいく仕事ができるわけです。


そして、Z ENGINE搭載、第2世代 High Speed SSDは最大1TBが選択可能で、Adobe RGBカバー率95%の高精細LCDを採用した、クリエイター向けのタブレットPCが「VAIO Z Canvas」。クリエイター用に最適化したタブレット&ワイヤレスキーボード形態で、自由な角度で簡単に調節でき描画してもしっかり固定できるVAIO独自のスタンド機構を採用しており、まさにクリエイター向けのインターフェースを実現しているわけです。


イラストレーター目線での使い勝手をみるために、デジタルアーティストのRayce Bird氏に使用してもらったり……


フォトグラファー目線での活用ができることも実証。


4K Cinema RAWを撮影現場でリアルタイム現像再生するなど、巨大なファイルサイズになる高画質の映像制作にも使えます。


また、漫画家の中村光さんに使用してもらい、漫画家視点での活用もできることが分かっています。


タブレットでマンガを描く中村光さん。


CGクリエイターの八木竜一さんも使用。日本アニメ界のクリエイターたちにも使ってもらっているとのこと。


このように、かなりクリエイターの使用に特化して作ってるため、クリエイターのサポートプログラムも実施。


クリエイター向けのVAIO Z Canvasは市場想定価格20万円台後半からで、発売開始は5月予定。


VAIO Zは2月から販売される予定ですが、受注は2月16日から開始しています。


質疑応答
日本テレビ・ZIPやまもと:
VAIO Zの他社に比べて負けない強みは何でしょうか。また、「国産」というところにこだわられていますが、なぜでしょうか。

VAIO 伊藤:
強みは小型実装技術にあります。小型ですが十分な性能を追求しています。これが強みです。また、VAIO Zは国産にこだわっているというわけでなく、要求するものを追求していくと、手段として残ったのが「国産」というわけです。細部へのこだわりと大量生産へのジレンマがあるのですが、それが実現できるのが日本であり、安曇野に結集している開発陣だと考えています。

フリー・やまぐち:
Windows 10のプレビューが出ていますが、10を見据えて設計が変えたところはありますか。

VAIO 伊藤:
Windows 10を意識していくことは必要だと考えています。

フリー・やまぐち:
もう一つ質問を。スマートフォンについてですが、Windows 10を搭載したスマートフォンの開発は考えられていますか。

VAIO 関取:
具体的には控えるが、いろいろな議論はしています。

日経・かねこ
競合との違いについてお聞きします。PC市場ではLet's noteの存在が大きいですが、どう立ち向かう予定でしょうか。また、一番苦労したのはどこでしょうか。

VAIO 関取:
必ずしも競合はしていないと考えています。苦労したのは全部ですね(笑)新会社設立と同時に開発スタートし、最終段階でも製品の仕様を変更しています。全社員の協力でできたPCなので、感慨深いものがあります。

VAIO 伊藤:
VAIO Zは他社デバイスと同じ方向を向いているわけではありません。まずは、PCとしてしっかり使えるパフォーマンスであるべきだと考え、他社とは違う圧倒的パフォーマンスを詰め込みました。新しいPCを作るとなると、従来なら薄さの追求などを行いますが、今回はそうではありません。私たちが注目するのは、ユーザーの生産性をしっかり高める物。次のPCはどうあるべきかという提案を行っているのであり、向いている方向が違うと考えています。

この記事のタイトルとURLをコピーする

・関連記事
ソニーのVAIOブランドから転じた「VAIO株式会社」が誕生、新モデル3機種も発表 - GIGAZINE

ソニーが「VAIO」ブランドのPC事業をJIPに譲渡したことを正式発表、2014年春モデルを最後にスマホとタブレットに集中へ - GIGAZINE

Appleの「Mac OS」をソニーの「VAIO」に搭載する計画をスティーブ・ジョブズが持っていたことが明らかに - GIGAZINE

持ち歩いて重量約860g・薄さ17.2mmの「VAIO Pro 11」を使ってみました - GIGAZINE

in 取材, Posted by darkhorse_log

You can read the machine translated English article here.