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GoogleがChrome 40での次世代プロトコル「HTTP/2」のサポートを発表、ウェブがさらに高速化する見込み

By benedikt koehler

HTTPプロトコルの次世代規格「HTTP/2」の標準化される日が近づいたということを背景に、Googleが「Chrome 40でのHTTP/2対応アップデートを今後、数週間かけて段階的に実施する」と発表しました。主力のブラウザは、一気にHTTP/2への対応を順次進めていきウェブサーフィンがより快適になりそうです。

Chromium Blog: Hello HTTP/2, Goodbye SPDY
http://blog.chromium.org/2015/02/hello-http2-goodbye-spdy-http-is_9.html

HTTP/2
https://http2.github.io/

現在主流となっているHTTPプロトコルの規格は「HTTP/1.1」ですが、ブラウザの同時接続できるTCPは最大6つに制限されていたり、TCP接続が独立輻輳制御を行ったりとネットワーク通信の利用法が非効率的であるという問題がありました。これに対して次世代規格「HTTP/2」では100個以上のTCPへの同時並列アクセスが可能で、全二重多重化通信やリクエストの優先指定機能などに対応しており、Googleが提唱した通信プロトコルSPDYを包括するなど効率的なネットワーク通信が可能となっています。

HTTP/2については、IIJ大津繁樹氏によるプレゼンテーション資料で分かりやすく説明されています。

HTTP/2の現状とこれから
http://www.slideshare.net/shigeki_ohtsu/http2-ohtsu-html5conf2015


また、HTTP/2がサポートするSPDYの威力は以下の記事で確認できます。

「HTTPS(SPDY)」と「HTTP」ではどちらが高速に接続できるか体感できる「HTTP vs HTTPS Test」 - GIGAZINE


GoogleはChrome 40でのHTTP/2サポートとともに、SPDYのサポートを2016年に終了することも発表していますが、これは、SPDYを統合したHTTP/2が代わりを担っていくことが原因とのこと。現時点でIEやFirefoxなどの主要ブラウザもSPDYへの対応を済ませており、HTTP/2の策定に伴って、順次、完全移行していくと予想されます。なお、HTTP/2は2015年内に策定される見込みです。

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in メモ,   ソフトウェア, Posted by darkhorse_log

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