恐竜の化石やミイラの一部などを樹脂の中に閉じ込めた持ち運べる博物館「Mini Museum」レビュー
「数十億年前の恐竜の化石」「アポロ11号のコマンドモジュールを覆っていたホイル」「紀元前350年ごろのエジプトのミイラの巻き布」「ベルリンの壁」「ドラキュラ城の土壌」など、歴史的に貴重なものの破片を樹脂の中に閉じ込めた、持ち運べるサイズのミニ博物館が「Mini Museum」です。
Mini Museum
http://www.minimuseum.com/
Mini Museumはこんな感じのケースに入って到着。ケースの側面には「3436」というシリアルナンバーが書かれています。
箱をパカリと開けると、まずはメッセージカードが現れます。
Mini Museum本体は灰色の巾着の中に緩衝材に包まれて入っていました。
手に持ってみるとこんな感じ。表面にはビニールシートが貼ってあります。
ぺりぺりと剥がすと……
たくさんの化石や歴史的な物質が閉じ込められたMini Museumの全貌が明らかになりました。Mini Museumには11種類の標本が閉じ込められているSサイズ、22種類の標本が閉じ込められているMサイズ、33種類の標本が閉じ込められているLサイズ、という3種類があるのですが、これは33種類入りで、大きさは10.16cm×12.7cm×2.54cm。
iPhone 5sと比較するとこれくらいの大きさ。
横から見るとこんな感じ。
重さは実測で384gでした。
1つ1つの標本は指先よりも小さいです。
それぞれの標本は説明書きと共に展示されています。例えば最上段は左から「約45億6820万年前の最古の物質」「月の石」など。
月の石の隣には「火星の隕石」「チェリャビンスク隕石」「牛殺し(バレラ)隕石」
2段目は左から「約34億3000万年前の生物最初期の細胞を含んだ化石」「始新世時代の南極のヤシの木の破片」「恐竜の卵の殻の破片」「最大級の恐竜竜脚下目の脊椎」「トリケラトプスの角」「ティラノサウルス・レックスの歯」「ハドロサウルスの骨」「翼竜の翼の骨」「恐竜のフン」
3段目には「K/Pg境界」「約4000~6000万年前の昆虫入り琥珀」「マンモスの毛」「紀元前350年ごろのエジプトのミイラの巻き布」「ドラキュラ城(ヴラド・ツェペシュ)の土壌」「ロンドン橋」「感謝の意」という項目が並びます。「感謝の意」はKickstarterプロジェクトの出資者の名前がリストしてあるスライドをカットしたものと、プロジェクトを立ち上げたHans Fexさんのあごひげを組み合わせたもの。
小さな琥珀の中には本当に昆虫が閉じ込められています。
ドラキュラ城は棺おけの形に整形されており、細かい部分まで手が込んでいました。
4段目には「ベルリンの壁」「金の原石のかけら」「エイブラハム・リンカーン家のレンガのかけら」「高級車に使われていたコリンシアン レザー」「ワイキキの砂」
25年前の11月9日に壊されたベルリンの壁はこんな感じ。
最後の段には「ツングースカ大爆発で燃え残った木の破片」「タイタニック号の石炭」「1945年の初の核実験で生成されたトリニタイト」「エベレスト山の岩」「アポロ11号のコマンドモジュールを覆っていたホイル」「人間の頭蓋骨」「人間の脳の化石」
標本の中で最も小さく、どこにあるか分からないくらいなのがアポロ11号のコマンドモジュールを覆っていたホイル。よく見ると金色の粒が閉じ込められています。
今回編集部に届いたものは限定版だったので、本体左下に5550個の限定版のうち3436番目のものであると記されていました。
Mini Museumは博物館でありながら小さいサイズなので持ち運びが可能。こんな感じで窓辺に飾ってみたり……
デスクの上に飾って時間のある時に歴史を振り返ってみることもできるわけです。
なお、今回レビューしたMini MuseumのLサイズは299ドル(約3万4000円)、22種類の標本が入ったMサイズは199ドル(約2万3000円)で、11種類の標本が閉じ込められたSサイズは99ドル(約1万1000円)となっています。
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