Windows 10ではコマンドプロンプトが地味かつ大幅に進化
次期Windows OS「Windows 10」ではコマンドプロンプトに改良が加えられ、より使いやすくなるようです。
New experimental console features in Windows "Threshold"
http://withinrafael.com/new-experimental-console-features-in-windows-threshold/
ブログ・Within Windowsを運営しているエンジニアのラファエル・リベラさんは、Windows 10(開発コードネーム:Threshold)でコマンドプロンプトに実験的に加えられている改良点を明らかにしてます。
これはWindows 7のコマンドプロンプトの「プロパティ」画面。タブは「オプション」「フォント」「レイアウト」「画面の色」の4つです。
一方これがThresholdのコマンドプロンプトプロパティ。タブの右端に「Experimental(実験)」というタブがあり、この中には「Enable line wrapping selection」「Filter clipboard contents on paste」「Wrap text output on resize」「Enable new Ctrl key shortcuts」「Extended edit keys」「Trim leading zeros on selection」というチェック項目があります。
例えば「Enable line wrapping selection」にチェックを入れればコマンドプロントに入力済みのテキストを選択できるようになります。つまり、従来みたいに「右クリック」→「範囲を選択」→「コピー」というような手順を踏むことなしに、一般的なテキストエディタのようにコピー&ペーストができるようになったというわけです。
さらに「Filter clipboard contents on paste」にチェックを入れれば貼り付け用のフィルター「Filter clipboard」を利用できます。おかげで、別ウィンドウでテキストエディタを開いておいてそこからコピー&ペーストを繰り返すという必要はなくなります。
また、従来はコマンドプロンプトのウィンドウを縮小化するとテキストが自動的に折り返されないのでコマンドが見えなくなっていましたが……
「Wrap text output on resize」にチェックを入れれば自動的にウィンドウの右端で折り返してくれるのでテキストが見えなくなるということはありません。
また「Trim leading zeros on selection」にチェックを入れれば「0」で始まる数字を選択したときに0を除いた数字だけを選択できます。例えば「000001234」なら「1234」のみ抽出可能。
コマンドプロンプトに実装されるこれらの新しい機能は、「こんなことさえできなかったのか……」と思ってしまうほど単純な機能ですが、Windows 10では従来のコマンドプロンプトに比べてはるかに快適にコマンド入力できることは間違いなさそうです。
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