ネコ顔認識カメラや体重計が合体した自動エサやり機「BISTRO」は、スマホから愛猫の食事風景や体重変化が見られるハイテクネコ管理ツール
自動エサやり機に、エサと水の重さを量ることでネコがどれくらいエサを食べているのかを計測できるエサ置きや、エサを食べているネコの体重を測るための体重計、さらにはネコの顔認識機能を備えたカメラなど複数のツールを合体させることで、「愛猫がどれくらいエサを食べているのか」ということや、これまでの体重の変化はどうなっているのかなどを記録し閲覧できるハイテクネコ管理ツールが「BISTRO」です。
BISTRO
http://42ark.com/
ネコのとなりに置いてあるコレがBISTRO。重さは5.9キロから7.7キロ程度とのことで、かなり頑丈な作り。
各パーツの詳細は以下の通り。縦に伸びているパーツの上部(food hopper)がキャットフードを入れておくスペースで、「愛猫がどれだけエサを食べているのか」をみて自動でエサを追加してくれます。その下にはエサを置いておくトレイ(feeding tray with digital scale)があり、これは重量を計測可能なのでネコがどれくらいの量を食べたか飼い主に知らせることもできます。エサ置きトレイの横には飲み水タンク(water tank with digital scale)があり、これにも重量計が付いておりどれくらいの水を飲んでいるか計測可能で、さらにフィルターがついているのでいつでもきれいな水が飲めるようになっています。
エサ置きトレイ部分はこんな感じ。ネコがBISTROの中に頭を突っ込むような感じでエサを食べることになります。なお、キャットフードは3.6リットルまで一度に入れておくことが可能で、水は1.2リットルまで貯水しておくことが可能。
後ろから見るとこう。そして、エサを食べているときにネコが乗っかっている台部分、これは体重計になっているので、ネコの体重もしっかり計測できるというわけ。
なお、BISTROで計測したデータはすべてスマートフォンから閲覧可能。アプリ画面はこんな感じで、飼いネコのアイコンとその日に飲んだ水と食べたキャットフードの量が表示されています。
さらに、食事量と体重の変化を1週間ごとや1カ月ごとのグラフにまとめて表示することも可能。
他にも愛猫家オススメのキャットフードを教えてもらったり……
飼いネコの写真をシェアしたりもできます。
また、エサ置きトレイのすぐ側にはカメラが設置されているので、出先でも愛猫の食事風景をリアルタイムで見ることができます。
さらに、ムービーを見るとBISTROの特徴がより詳細に分かります。
Bistro: The Smartest Cat Feeder. Ever. - YouTube
ただのエサ置きのように見えるBISTROですが……
これはWi-Fiに接続すれば収集したデータをクラウドに保存することが可能で、このデータは手持ちのスマートフォンなどでいつでもチェック可能です。
BISTROは複数のネコを飼っていても、それぞれの体重やエサの摂食量をトラッキングできます。
これはネコ顔認識機能とカメラが搭載されているからで、カメラがエサを食べに来たネコの顔を把握して……
顔の特徴から……
このネコは「オレオ」、といった具合にどのネコが現在エサを食べているかだとか、体重がどれくらいかなどを正確に計測できるようになっている、というわけ。なお、BISTRO1台につき3匹のネコくらいまでならエサや水がすぐになくなってしまう、ということもないようです。また、BISTROには内蔵LED補光システムも搭載されており、夜間でもしっかりネコ顔認識機能は作動します。
さらに、各ネコの食事量と体重を計測しながら太りすぎたり痩せすぎたりしないように、エサの量もBISTROが自動で調整してくれます。なお、複数のネコを飼っている家でも食いしん坊なネコを太らせないよう試行錯誤中とのことで、APIをすべて公開することで一般のデベロッパーが優れたアイデアを持ち寄ることも期待しているそうです。
データはいつでも閲覧可能で、ネコ顔認識機能付きのカメラを通してエサを食べている愛猫の様子を見ることもできるので、愛しのネコを置いて泣く泣く外出することになっても幾分安心できそう。
過保護過ぎるような気がしないでもないですが、毎日仕事で忙しくて愛猫にあまりかまってあげられないだとか、エサを与えすぎてついついネコを太らせてしまう、という飼い主には最適なアイテムかもしれません。ただし、自動エサやり機に頼りすぎると以下のようになってしまうこともあるようなので、ネコ様の寵愛を受け続けたい場合は十分な注意が必要のようです。
自動餌あげ機に頼りすぎると、
この機械に猫が懐くから気をつけてね。 pic.twitter.com/hJNv76kYTY
— 倉持キョーリュー@(日)東ト53b (@kyoryu_kuramo) 2014, 6月 20
このBISTROは現在Indiegogoにて出資金を募っており、目標額の10万ドル(約1000万円)をはるかに超える19万ドル(約1900万円)もの資金が集まっています。159ドル(約1万6000円)の出資でネコ顔認識機能のないBISTRO(ネコを1匹しか飼っていないという飼い主用のBISTRO)を1台ゲットでき、通常版のBISTROをゲットしたい場合は199ドル(約2万円)の出資を行う必要があります。なお、多額の出資金が集まっているため、アメリカ・カナダ・日本・香港・台湾への配送料は無料になっています。
なお、プロジェクトへの出資期限は現地時間で2014年8月14日午後11時59分です。
Bistro: The Smart Feeder That Recognizes Your Cat's Face | Indiegogo
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