複数のビッグデータもサイバーパンクっぽくまとめて可視化してくれる「ビッグデータ可視化システム」
ビッグデータの活用が叫ばれる昨今ですが、あまりにも膨大な量のデータを持っている場合、何をどこから見て良いのやらさっぱり分からなくなってしまったりするものです。そんな時に役立ちそうなのが「ビッグデータ可視化システム」で、ビッグデータを瞬時に可視化してより直感的にさまざまなデータとふれあえるようになっています。
展示項目29 放送現場で活躍する機材 | NHK技研公開2014 ~ココロ動かすテクノロジー~
http://www.nhk.or.jp/strl/open2014/tenji/tenji29_2/index.html
「ビッグデータ可視化システム」展示ブースに到着。
ここではビッグデータ可視化システムを使い、数千万オーダーのビッグデータを瞬時に可視化するデモが見られました。
これは国土数値情報を基に浸水時の水深ランクを日本地図上に表示させたもの。
関東地方
東北から近畿地方にかけて
日本全体、といった具合にデータを表示させている日本地図はスムーズに拡大縮小可能。
ビッグデータを表示する際、最初のレンダリングには多少時間がかかりますが、操作はとてもスムーズ。そして、地図をかなりの拡大表示にしても地区によっては詳細なデータが表示されています。
この浸水データに災害時の避難施設データを重ねるとこんな感じになります。これを見れば、水害時に本当に避難するべき避難所がどこにあるのかが一目瞭然になるわけです。
さらにビッグデータ可視化システムは複数データを同時にオーバーレイ可能なので、宿泊容量に関するデータのような一見関係性の見いだせないようなデータでも同時に表示させてみたりできます。
データは市町村レベルまで拡大しても鮮明に見られるので、浸水ランクの高い地域に十分な量の宿泊容量があるのかを確認することも、もちろん可能。
国内線の飛行状況をリアルタイムに表示させることも可能ですが、これは飛行機が国内を飛びすぎていて何がどうなっているのかさっぱり訳が分からない地図になってしまいました。
このビッグデータ可視化システムはモバイルPC上でも動作可能とのことで、将来的には出先からでも膨大な量のデータを視覚的に確認することが可能になりそうです。
なお、「ビッグデータ可視化システム」はNHK技研公開2014にて公開展示されています。
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