10人に1人がスマホ盗難に遭ったことや盗難されやすい場所トップ5が判明
By Johan Larsson
スマートフォン利用者が増えたことにより、スマートフォンの盗難事件が世界中で多発しており、アメリカでは盗難の際に被害者が殺されてしまった事件も発生しています。スマートフォンの盗難が大きな問題となっている中、スマートフォンのセキュリティシステムを専門に提供するLookoutがアメリカ・イギリス・フランス・ドイツのスマートフォンユーザーを対象に調査を行なったところ、10人に1人がスマートフォンの盗難被害に遭った経験があったことや、盗難されやすい場所のトップ5が判明しました。
Lookout Mobile Security
https://www.lookout.com/news-mobile-security/phone-theft-in-america
アメリカではスマートフォンを盗まれたことのあるユーザーのうち68%が「盗まれたスマートフォンに保管していた画像やムービー、音楽などのデータを取り戻せるのなら、身の危険をいとわない」とアンケートに回答。また、スマートフォンを盗難された経験のある人のうち約50%は500ドル(約5万円)を、さらに30%は1000ドル(約10万円)を払ってでも盗まれたスマートフォンに保存されていたデータを取り戻したい、と答えています。
調査を行なったLookoutの創業者であるKevin Mahaffey氏は「現実問題として、スマートフォンユーザーのうち10人に1人は盗難された経験があり、そのうちの68%の人が、盗難されたスマートフォンを取り戻せなかったということになる」と、調査結果に言及。スマートフォンの盗難を撲滅するには、メーカー同士が協力して対策を考えたり、ユーザーに幅広く盗難の危険性について熟知してもらう必要があるとのこと。
By Christophe Maclaren
スマートフォンを盗難されたことのある人のうち、40%は12時から17時までの間に盗まれており、22時から5時までの時間で盗まれたことのある人は全体の18%にとどまっています。スマートフォン盗難被害の内訳は、44%がカフェやバーなどのテーブルに置き忘れたこと、14%は自動車や家に保管していたところを窃盗にあう、11%はスリ被害によるものでした。
Lookputが行なった調査では「スマートフォンが盗まれやすい場所」も判明しており、内訳は以下の通りです。
◆1位:レストラン/16%
By Graeme Maclean
◆2位:バーおよびクラブ/11%
By Daniel Hoherd
◆2位:オフィス/11%
By Phil Whitehouse
◆4位:公共交通機関/6%
By TheeErin
◆5位:路上/5%
By Fabio Salmoirago
1位から5位には、思わず「あるある」とうなずいてしまうような場所がランクインしていますが、「バーおよびクラブ」と同率2位である「オフィス」は、どのような状況で盗難されたのか、詳細が気になるところ。オフィスという限られた空間で、社員が他の社員のスマートフォンを盗むといったことは頻繁に発生しなさそうなので、何か別の理由がありそうです。
紛失したスマートフォンを探し出せるアプリや、装着しておくだけでなくした時に探しやすくなるグッズなど、スマートフォンの紛失に関しては、役に立ちそうな製品があります。スマートフォンの盗難においても、盗難時に遠隔システムやユーザー設定を通じ端末を使用できない状態にする盗難防止ソフトウェア「Kill Switch」の導入がアメリカでは進められていますが、盗難はユーザーやメーカーだけでは100%対応できない可能性があるので、大切なデータのバックアップは必須です。
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