スマホでなくした物の位置を地図表示&音を鳴らして即座に発見できるカラフルチップ「Chipolo」を実際に使ってみたよレビュー

財布・携帯電話・鍵などの頻繁に使うものをすぐになくしてしまうという人は、外出しようと思ったのに家の鍵が見当たらなくて出かけるに出かけられないだとか、外でスマートフォンをなくしてしまって死にたい気持ちになる、といった経験をしたことがあるはず。そんな人でも忘れ物や落とし物などのあらゆる「なくし物」を劇的に減らせそうなのが「Chipolo」で、これをなくすと困るものにつけておけば、音を鳴らして場所を知らせたり、スマートフォンの地図上にどこにあるのかを表示したりすることができます。
Chipolo :: Nothing Is Lost
http://www.chipolo.net/

◆フォトレビュー
これがChipolo。カラーは全部で9種類あります。

9個セットを注文しましたが、Chipoloは1つ1つ個別のパッケージに入っていました。

というわけで早速開封。

箱の中には左からリング・Chipolo本体・説明書の3つしか入っていません。

Chipoloの本体は台紙に張りついているのでペリペリ剥がしましょう。

これがChipolo本体……に絶縁シートが挟み込まれたもの。

本体は500円玉の1.5倍ほどのサイズ感です。サイズは直径35mmの厚さ5mm。

重さは6グラムでした。

◆セットアップ
続いてスマートフォンにChipoloアプリをインストールします。iOS端末でChipoloを使用可能なのはiOS 6.1.3以降のOSを搭載し、Bluetooth 4.0での通信が可能な端末。具体的にはiPhone 4s以降にリリースされたiPhone端末、第3世代iPad以降のiPad、第5世代iPod touch以降のiPod touch、そしてiPad miniで使用できます。
Chipolo - Nothing is lost on the App Store on iTunes
https://itunes.apple.com/app/chipolo-nothing-is-lost/id651447811

ChipoloアプリはApp Storeから無料でインストール可能です。

インストールが完了したら「開く」をタップ。

普段スマートフォンのBluetoothをオフにしている人は、こんな画面が出るので「Settings」をタップします。

赤枠部分をタップしてBluetoothをオンにしたらアプリに戻ってOK。

初回起動時はアプリで管理できるChipoloがないのでこんな画面が表示されます。スマートフォンでChipoloを管理するには画面中央をタップ。

こんな画面になるので、画面の表記に従ってChipoloの絶縁シートを……

引き抜きます。

しばらくするとスマートフォンとChipoloのペアリングが完了するので、Chipoloで管理したいもののアイコンをタップしましょう。

今回は鍵を管理することに決め、鍵アイコンをタップしてチェックアイコンをタップ。

「OK」をタップ。

これで設定完了です。

あとはなくしたくない物に、ストラップ感覚でChipoloをつけておけばOK。

もちろんAndroid端末用のアプリもあり、セット方法に変わりはありません。ただし、Android端末の場合は、OSがAndroid 4.3以降のBluetooth 4.0対応端末である必要があります。使用不可な端末のGoogle PlayにはChipoloアプリが検索しても出てきません。

Chipolo - Nothing is lost - Android Apps on Google Play
https://play.google.com/store/apps/details?id=net.chipolo.app

◆使ってみる
Chipoloではどんなことができるのか、実際に使ってみます。
・温度表示
これがChipoloのメイン画面。赤枠部分にはChipoloの周辺温度が表示され、これをタップすると……

温度をセ氏とカ氏のどちらで表示するか選択可能。

・なくし物を探す:1
スマートフォン側からChipoloのついている鍵や財布などを探したい場合は画面中央の検索ボタンを押せばOK。

スマートフォンとChipoloが通信可能な距離(2つはBluetoothで通信しており、通信可能距離は60メートル程度)にいる場合、画面上にはラッパアイコンが出現。その左上に表示される数字はスマートフォンとChipoloの距離を表しています。

アプリのラッパアイコンをタップすると以下のムービーのようにChipoloが電子音を鳴らしてくれるので、探し物がどのあたりにあるのか分かりやすくなります。
Chipoloを鳴らすとこんな感じ - YouTube
画面上に表示される数字をおおよその目安にしながら電子音を鳴らせば、なくし物も簡単に見つかります。

・なくし物を探す:2
Chipoloがスマートフォンとの通信可能範囲から出てしまっても、簡単になくした物を探すことができます。例えば外出時に家の鍵を落としてしまったことに気づいた場合。

アプリを開いて検索ボタンを押すと、ラッパボタンの代わりに地図が表示されます。これをタップすれば……

デフォルトでインストールされているマップアプリ上に、自身の現在位置からChipoloまでのルートを表示してくれます。以下のマップだと緑色のピンがChipoloの位置で、赤枠部分にある青色アイコンがユーザーのいる現在位置。

マップをてがかりにてくてくなくし物を探索。マップの情報は寸分の狂いなく正しいこともあれば、実際の位置から多少ズレていたりすることもあるので、そこには注意が必要です。

スマートフォンとChipoloが通信可能な距離まで近づくと、Chipoloの電子音が鳴り、スマートフォン側には通知がきます。ここからはアプリを開いてChipoloまでのおおよその距離を見ながら探すことも可能。

これらの機能を駆使すれば、夜道で落とし物をしてしまっても泣き寝入りする必要がなくなそう。


なお、Chipoloが通信範囲外に出た際にはこんな感じの通知もくるので、よくよくスマートフォンを見ておけばなくし物にもすぐに気づけそう。

・スマートフォンをなくしてしまった場合
「せっかくなくし物が減ったと思ったら今度はスマートフォンをなくしてしまった……もうだめだ」という場合には、Chipoloを強めに振ればOK。Chipoloを振るとスマートフォンがマナーモードだろうがなんだろうが音が鳴るので、自分で自分のスマートフォンに電話をかけずとも居場所を特定することができます。なお、Chipoloを持ったまま走ったりジャンプしたりする程度では音は鳴らないので、ちょっと動く度にピコンピコン通知音が鳴るといったことにはなりません。安心です。
Chipoloを振るとペアリングしたスマホが鳴る - YouTube
この機能を使用したい場合は、アプリ画面の設定アイコンをタップ。

そして画面下部の「Shake and Find Notification」にチェックを入れておく必要アリです。

なお、Chipoloはコイン型リチウムイオン電池 CR2025で動作し、バッテリーは約6か月程度保つとのこと。

Chipoloは以下のページから購入可能で、1つなら24ユーロ(約3400円)、3つで64ユーロ(約9000円)、6つで119ユーロ(約1万7000円)、9個で174ユーロ(約2万4000円)と、日本への配送料として別途10ユーロ(約1400円)が必要になります。なお、現在購入すれば2014年3月配送になるとのことで、さらに2014年上半期中にはWindows Phone 8用アプリもリリースされる予定となっています。
Chipolo Store :: Select your package :: Nothing Is Lost
http://www.chipolo.net/order

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