Googleの広告が「冷蔵庫」に進出する可能性が報じられる
By Aray Chen
インターネット検索最大手のGoogleはGoogle Glassなどの革新的な製品を次々とリリースしており、Appleを抜いて世界で最もブランド価値の高い企業に選ばれていますが、その攻勢の手を緩める気配はありません。「次なるGoogleの広告戦略は『冷蔵庫』への広告配信ではないか?」という憶測が飛び交っています。
SECResponseLetter_12202013
http://www.sec.gov/Archives/edgar/data/1288776/000128877613000074/filename1.htm
Google Predicts Ads in Odd Spots Like Thermostats - Digits - WSJ
http://blogs.wsj.com/digits/2014/05/21/google-predicts-ads-in-odd-spots-like-thermostats/?mod=WSJBlog
ウォールストリートジャーナルが「Googleは冷蔵庫での広告配信を狙っているのではないか?」と報じています。これは、米国証券取引委員会(SEC)が公開した2013年12月の月次報告書内に、Googleが自身の主張である「モバイル事業から得られる収益を公開すべきでない」という釈明において、「refrigerators, car dashboards, thermostats, glasses, and watches, to name just a few possibilities.(冷蔵庫・自動車のダッシュボード・サーモスタット・メガネ・時計などなど)」と、「冷蔵庫」「サーモスタット」が広告媒体になり得るという可能性を示唆したと書かれた部分を捉えてのもの。
Googleは2014年1月にスマート火災報知器・サーモスタットを開発するNestを3300億円で買収しており家庭用スマートデバイスへの本格参入が噂されています。そんな中、Googleは、この中で例示された「メガネ」については「Google Glass」を、「ダッシュボード」については「Android車載器」を、「時計」についてはウェアラブル用Android OSの「Android Wear」をそれぞれ開発中であることも相まって、「次はNestを使った広告配信ではないか?」「冷蔵庫にNest Thermostatを貼り付けさせるつもりでは?」という憶測を呼んだというわけです。
この報道に対してGoogleは「SECに対して2013年に文書を送付したのは事実ですが、その中で書かれた内容はGoogleの製品ロードマップを反映したものではありません。Nestはこの文書が作成された後に買収した企業ですが、広告媒体にする予定はありません」とウォールストリートジャーナルに回答して「冷蔵庫広告」の計画を否定しています。
世の中をあっと言わせるサービスや製品を矢継ぎ早にリリースしてきたGoogleのことなので、「冷蔵庫広告」と言われても「Googleであればあり得ないことではない」と思わされてしまうのも仕方のないことだと言えそうです。
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