屋台爆発事故で笑顔が消えた福知山、復興を目指してご当地キャラたちが立ち上がりました
2013年8月15日に起きた「ドッコイセ福知山花火大会」の屋台爆発事故、そして台風18号による災害などにより福知山では観光イベントなどいろいろな行事が中止となっています。そこで、町に笑顔を取り戻そうと「ご当地キャラクター大集合in福知山」が開催されましたので、このイベントを実現するために奮闘したご当地キャラの活動と実現したイベントの様子をまとめてみました。
2014年5月4日、爆発事故の起きた場所を訪れると、焼け跡には草が生え、どこが現場かわからないほど元の堤防の風景に戻っています。
事故現場の真上にあたる場所には千羽鶴を置いた台とお地蔵様が設置されていました。
事故現場の近くにある広小路通りでは、毎年4月に福知山お城まつりが行われていましたが、2014年の開催は中止となりました。(写真は2012年の様子)
「福知山のイメージ回復を」と活動を続けているご当地キャラがゴーヤ先生です。
ゴーヤ先生は、地球温暖化対策や省エネ対策として建物の壁や窓などを植物で覆う「緑のカーテン」を全国に広げるためにイベント会場や学校などでゴーヤの正しい育て方の講習会を手伝っています。
ゆるキャラさみっとin羽生2013では結婚式のパレードの先導役を務めるなど、イベントにも積極的に参加し「福知山」と「緑のカーテン」の知名度を上げるための活動も行っています。
ご当地キャライベントを行うにはゴーヤ先生以外の参加キャラを集めなくてはいけません。そのためにもいろいろな場所へ足を運びさまざまなキャラたちと交流を行いました。
カパル(公益財団法人志木市スポーツ文化振興公社)の地元埼玉県志木市で行われたイベントでは、ゴーヤときゅうりの振る舞い合いで絆を結びます。
埼玉県羽生市で行われたムジナもん誕生日会では、お祝いに駆け付けてちびゴーヤによるバースデーソングのプレゼントを行いました。
同じイベントに参加したことがきっかけで縁ができる場合もあります。船橋で行われたイベントでは ゾンベアー(北海道小樽市有限会社ハシエンダインターナショナル)と出会います。
「福知山に元気を」と賛同し参加してくれるキャラは最終的に30体以上となりました。
自粛ムードもあり、イベントを開催するための協賛金が足りません。そこで運営資金の一部15万円を地域イベントなどに特化したクラウドファンディングサービスを提供するFAAVOを利用して集めることにしました。
締切りまでに集めた資金は25万2千円、目標よりも多い金額が集まりイベントの開催が決定します。
5月5日、イベント当日の朝、天気は雨が降ったりやんだりと足元が悪い状況です。
9時40分、100名近いお客さんが並んで開場を待っています。
9時45分、入場開始となりました。席を確保してオープニングを待ちます。
グッズ売り場にもたくさんの人が集まっていました。
10時、幕が上がると福知山にゆかりのあるキャラたちが勢ぞろい。松山正治福知山市長のあいさつが始まります。
あいさつの後、福知山音頭の披露が始まりました。「ドッコイセ~、ドッコイセ~」と音頭に合わせてキャラたちが輪になって踊ります。
会場では龍王さくらちゃん(三重県津市)をはじめ、たくさんのキャラたちがお客さんを迎えていました。
ムジナもん(埼玉県羽生市)はゴーヤ先生の目と口を付け、博士帽をかぶり「ムジナ先生」に変身しています。
キャラたちはファンと一緒に記念撮影など行うなど大忙しです。ニャジロウ(秋田県ニャッパゲ)
会場を二階席から眺めてみます。家族連れの割合が多い印象でした。
ステージではFM丹波ラジオパソナリティーの能戸美香さんによるキャラ紹介が始まっています。ゆうさいくん(京都府舞鶴市)
みっけ(大阪府枚方市樟葉)は得意のバレエを披露していました。
司会のアシスタントとして(社)日本ご当地キャラクター協会の荒川代表理事が参加しています。キャラたちと仲がよくステージではいじりいじられ……
一緒に楽しんでいます。後ろにいるのはみとよん(香川県みとよ地域)。
客席は地べた席・椅子席・立ち見・2階席とたくさんのお客さんがステージを見られるように工夫されており、子どもでも見やすい環境でした。
キララちゃん(京都府京田辺市キララ商店街)はいす-1グランプリで使用する事務用イスに乗って登場です。
「子どもたちに笑顔を」というテーマもあり、子どもたちと一緒にようかい体操第一を踊りました。
イベントの目玉企画「GCB47による生ライブ」が始まりました。ボーカルは石田洋介さんです。
楽譜を見ながら本当に弾いています。
カッパのコタロウ(東京都墨田区北十間川)は楽器の演奏ができませんので、ダンサーとして参加です。
GCB47のライブが終わり再びキャラ紹介ステージが始まります。やちにゃん(滋賀県彦根市四番町スクエア)は仲間と一緒に鳴子を持ってよさこいを踊りました。
間奏では「絆」と書かれた大旗が振られ会場から「おおっ」と歓声が上がります。
会場の入り口では、にんじゃえもん(滋賀県甲賀市甲南町)が家族連れと記念撮影中。
カパルたちは近くにあるたいやき屋に向かいましたが、ギャラリーが道路まであふれる事態となり安全のため諦めることに。
コタロウは頭が大き過ぎて店に入ることができませんでした。
ステージでは次々とキャラが紹介されています。明智かめまる(京都府亀岡市)
ちーたん(兵庫県丹波市)を紹介するのは恐竜くん。
くろたん(奈良県黒滝村)
真田幸丸(長野県上田市)
2回目のGCB47のライブでは、ゴーヤ先生がキーボードを担当するというサプライズがありました。
アンコールの催促もありましたが「ネタが尽きちゃいました」ということでライブは終了です。
このイベントでもキャラ同士の交流を見ることができました。ムジナもんといまばりバリィさん(愛媛県今治市)
紹介ステージはまだまだ続きます。ゾンベアー(北海道小樽市有限会社ハシエンダインターナショナル)
宮崎県からはみやざき犬(宮崎県)のむぅちゃんが参加と、福知山を応援するために全国各地のキャラが集まっています。
えべっちゃん(兵庫県三田市)のステージでは仲間のキャラたちが集まって、恋するフォーチュンクッキーを踊りました。
福知山のご当地ヒーロー福知戦隊ダイヤスリーも登場します。
敵のボスがヒーローの紹介をするというシュールなステージ。
紹介ステージの最後はつゆヤキソバン(青森県黒石やきそば応援団ブラスト)とムジナもんの紹介、 11月22日・23日に埼玉県羽生市で行われる世界キャラクターさみっとin羽生の宣伝を行い、お互いの交流を通じて参加キャラを集める活動を行っています。
紹介ステージが終わりこの日参加したキャラたちが大集合、ゴーヤ先生とちびゴーヤの誕生日会が始まりました。
会場の皆でハッピーバースデーを歌い、ゴーヤ先生とちびゴーヤを祝います。
歌の後、キャラたちからバースデーケーキがゴーヤ先生に渡されました。
次にゴーヤ先生のテーマソングに合わせてキャラたちと会場のお客さん全員で踊ります。
いよいよフィナーレ、「福知山ではいろいろなことがありましたが、人生と一緒で幸せに向けて一歩ずつ歩んで行きましょう」ということでGCB47とゴーヤ先生により三百六十五歩のマーチの演奏、キャラたちも「ワンツー、ワンツー」と歌に合わせて足踏みをします。
アットホームな雰囲気に包まれた会場でしたが、終演の時間となりました。キャラたちとお別れのあいさつをします。
ステージイベント終了後もしばらくは会場内をキャラたちが残っていたので、目当てのキャラの写真を撮ろうとお客さんが集まってきます。
ゴーヤ先生も最後までファンとの交流を行っていました。
イベントが終わり家路につく親子連れ。
キャラに駆け寄ったりステージを見て喜ぶ子どもたちなど、福知山に笑顔を取り戻そうと主催のスタッフをはじめ、参加したキャラたちや見に来ているお客さんたちまでもが一緒になって作り上げたイベントという印象を受けました。このイベントがきっかけとなり、これまで中止されていたイベントなどが復活し、新しい福知山として展開していくことが期待されます。
今回はご当地キャラによって助け合いが行われている様子の報告でした。世界キャラクターさみっとin羽生まではまだ時間がありますので、次回は今回参加したゲストキャラの地元で行われるイベントにゴーヤ先生が参加するかもということで、7月中に行われるとあるイベントの様子を報告する予定です。
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