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Googleの提供するサービスの中で特にダメなサービス5つ

By Antonio Manfredonio

Googleはこれまでに多くの企業を買収しており、その流れの中で多くのプロジェクトが発足しては消えてゆき、時には買収したサービスを完全に終了してしまうこともあります。そんなGoogleに対して、Ars TechnicaがGoogleの展開するプロジェクトの中でも特に不要なものを5つ挙げています。

Spring cleaning: Five Google projects that need to die | Ars Technica
http://arstechnica.com/gadgets/2014/04/spring-cleaning-five-google-projects-that-need-to-die/


◆1:Google Earth(デスクトップアプリとプラグイン)


Google Earthは利用するのにビデオカードが必要ながらもパワフルな3DCGを表示してくれるデスクトップアプリで、それに対してGoogleマップはPCのブラウザ上で使用できるより簡単なサービスといった具合に、昔は両者の間に明白な違いがありました。しかし、2010年には専用のカスタムプラグインを導入することでGoogle EarthをGoogleマップ上で表示できるようになり、2つの境界線は曖昧なものになってしまいます。さらにこの時は、Google Earthを使用するためにFlashやShockwaveのようなプラグインをインストールしておく必要もありました。

しかし現在のGoogleマップは、デザインが新しくなり、WebGLを使用したGoogle Earthレイヤーを使用することが可能で、これを利用するのに特定のプラグインをインストールしたりする必要はありません。さらに、最新のGoogleマップ上では通常表示でもGoogle Earthレイヤー表示の際でも建物を3D表示にでき、地図上のかなり詳細な部分までズームインしたりズームアウトしたりすることも可能です。

最新のGoogleマップで使用できるGoogle Earthレイヤーは明らかにGoogle Earthのデスクトップアプリよりも優れており、ズームアウトすれば地球を宇宙から見ることができたり、地図上に表示される雲や、背景に表示されている太陽や星の位置がリアルタイムで正確なものを表示してくれたりと、Google Earthのデスクトップアプリにはない機能が搭載されています。


ただし、ドローイングツールや、月や火星を地図上の背景部分に表示する、という機能はデスクトップアプリからGoogleマップ上に移植すべき機能かもしれない、とのこと。

◆2:Google Earth(モバイルアプリ)


Googleマップアプリはスマートフォン上で快適に動作しますが、Google Earthのモバイルアプリは容量やCPUへの負担が大きく、ニューヨークシティーを表示させようとすればすぐにアプリが再起動してしまうくらいに不便なものだったそうです。

しかし、現在ではほとんどのスマートフォンがクアッドコアのCPUを搭載しているので、Google Earthアプリもかなり快適に動作可能とのこと。さらにモバイルアプリのGoogle Earthでは、Googleマップアプリにはできない、写真表示の建物を3D表示にする、という機能もあります。


これらを踏まえ、最新のスマートフォンならばGoogle Earthを起動させるには十分なスペックを備えているので、GoogleマップとGoogle Earthアプリを統合してしまっても良いのでは、とArs Technicaは提案しています。そしてこの統合が叶えば、Googleマップ上で写真表示の建物を3D表示にすることが可能になり、ナビゲーション機能がより役立つものになるはず、とのことです。

◆3:Orkut


Orkutは2004年にGoogleが作ったソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)です。当時のOrkutのライバルはMySpaceやFacebookでしたが、Orkutはライバルサービスのような支持を得られませんでした。このサービスを現在も使用しているのはブラジルとインドのみで、他の国では完全に過去の遺物と化しています。

Orkutをリリースして約10年後、Googleは新しいSNSであるGoogle+をリリースしました。これがリリースされた際、Orkutのページ上にもGoogle+の紹介が表示されましたが、ブラジルとインドのユーザーはまだOrkutを使用しており、Orkutは現在も利用可能なままとなっています。

しかし、Orkutのページ上には「Google+では何が人気か」「あなたの好きな人はGoogle+にいます」「この投稿をGoogle+で見る」などの表示が出現するようになっており、Google+に取り込まれるのも時間の問題とのこと。

◆4:QuickOffice


Googleの提供するクラウドストレージサービスであるGoogleドライブでは、文章&スプレッドシート作成ツールを使用することができますが、Googleが提供する別のサービスであるQuickOfficeでも、同じように文章やスプレッドシートの作成が可能です。この2つのサービスの違いは、Googleドライブで作成したデータは独自のフォーマットで保存されるのに対し、QuickOfficeで作成したものはMicrosoft公式のフォーマットで保存される、という点です。

QuickOfficeはAndroidアプリとしてリリースされていたものをGoogleが買収し、そして自社製アプリにリニューアルしています。ですので、現在のアプリの見た目は完全にGoogleのアプリらしいデザインに変化しており、Android 4.4を搭載したNexus 5にはプリインストールされていました。

Googleが自社サービスの中にオフィス系ソフトを保持したい、というのはGoogleドライブの文章&スプレッドシート作成ツールとQuickOfficeを見れば明らかですが、Googleドライブの文章&スプレッドシート作成ツールはMicrosoftのオフィス関連データと完全な互換性をもっているわけではないので、QuickOfficeの居場所は現在のところはあるように思われる、とArs Technicaは記述しています。

◆5:Google Voice


ハングアウトがリリースされる前まで、Googleは「Google+ Messenger」「Google Talk」「Google Voice」という3つのSMSアプリをAndroid上で展開していました。ハングアウトはこれらのSMSアプリを統合するために設計されたもので、既にGoogle TalkとGoogle+ Messengerを統合しています。

Google Voiceはいまのところハングアウトに統合されてはいませんが、バグが多く、あまり使い勝手が良いとは言えません。Googleは過去に、Google Voiceをハングアウトと統合する計画を明かしているそうですが、発表から数年が経過した現在もGoogle Voiceはそのまま提供されており、いつこのアプリがなくなるかは不明のままです。

しかしながら、ハングアウトはAndroid 4.4搭載のNexus 5に標準搭載のSMSアプリとしてプリインストールされており、GoogleがこれをSMSアプリの主軸としていくことは明らかです。

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in ソフトウェア,   ネットサービス, Posted by logu_ii

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