バーコードや声を使って商品を購入できるデバイス「Amazon Dash」

Amazon.comがバーコードをスキャンしたり音声で入力するだけで希望の商品をカートに入れることができる専用デバイス「Amazon Dash」を発表しました。このデバイスを使うと、PCのブラウザを開かなくても手軽に欲しい商品をカートに追加していくことができます。

Amazon Dash
https://fresh.amazon.com/dash

Amazon Dashの使い方などは、以下のムービーを見ればわかるようになっています。

Amazon Dash - Shopping made simple - YouTube


ケチャップが無くなってしまったり……

ハンドソープを使い切ってしまったり……

トイレットペーパーを使い終えたり。日常の中で訪れる「これを買わなくちゃ」というタイミングで便利なのが……

Amazonの生鮮食料品配達サービス「AmazonFresh」で新しく使えるようになったデバイス「Amazon Dash」です。

本体は、「音声入力」と「バーコード読み取り」の2つのボタンのみが配置されているというシンプルな設計。

欲しい商品のバーコードめがけて……

「ピッ」

クッキーを作っている時にチョコチップが無くなっても……

ボタンを押して……

「チョコレートチップ」と話しかけるだけでOK。

「ギターの弦」と話しかけたり……

この女性は「ストロベリーヨーグルト」が欲しい様子。

リンゴが無くなった女性が「アップル」とAmazon Dashに話しかけると……

Wi-Fiに接続されたAmazon DashがユーザーのAmazonFreshアカウントに直接アクセスし、商品をショッピングカートに投げ込んでくれています。

あとは、PCの画面で実際に購入する商品を選んで、注文を確定。

タブレット向けのアプリで操作することも可能です。

オーダーが入った商品はAmazonFreshにより配送されます。

自宅の玄関先まで商品が届くので……

買い物に行く手間が省け、時間を節約することができるというサービスです。

バーコードスキャンや音声で欲しい商品を入力できるデバイス「Amazon Dash」は太さ1.125インチ(約2.9センチ)、長さ6.375インチ(約16.2センチ)と片手で握れる大きさ。フック用の穴も開けられているため、台所などに置いておけば家族だれでも気軽に商品を注文することが可能になります。

このデバイスを導入したAmazonFreshは、北米の一部地域でサービスを展開している日用品などを即日～翌朝までに配達してくれるサービス。記事作成時点ではシアトル、サンフランシスコ、南カリフォルニアの3エリアで展開しており、サービスエリアは今後も拡大予定。生鮮品や地元のレストランの商品などを含む全50万アイテムが対象で、35ドル(約3500円)以上の注文で利用することができます。

Home | AmazonFresh
https://fresh.amazon.com/

Amazonは、マルチコプターを使って注文から30分以内に商品を届けてくれる「Amazon Prime Air」の導入を目指しているなど、商品をより簡単に・より速く届けることを目指しており、このデバイスもその方向性の一つということのようです。「顧客至上主義」を掲げるAmazonらしいサービスと言えると同時に、元社員が「世界中の小売店を飲み込みたい」という野望を持っていると語るAmazonらしい試みということもできそうです。