バービーと違って「平均的な体形は美しい」という現実的スタイルの人形「Lammily」が5000万円近くを集めることに成功
「平均的な体形は美しい」ということで、過度にシェイプアップされた着せ替え人形ではなく、アメリカ疾病予防管理センター(CDC)のデータを元にアメリカ人女性の平均的体形を再現したバービーが2013年に作られましたが、その作者がオリジナルの人形を商品化するために出資を募集、1万3000人以上からお金を集めることに成功しています。
Lammily
https://www.lammily.com/average-is-beautiful
Lammilyがなぜ作られたのか?ということは以下のムービーから見ることができます。
Lammily - Average is Beautiful - YouTube
2013年、アーティストのNickolay Lammさんは「もしバービー人形が平均的な女性の体形だったら?」ということで、現実的なバービー人形を作成。
横から見るとこんな感じ。
これまでの研究でバービーと同じ体形になれる確率は10万分の1、ということが分かっており、バービーの体形は非現実的で女性差別に繋がるということで、ベルリンにオープンしたバービー・ドリームハウスの前でバービー人形に火をつけられるなど抗議が行われることもありました。
Lammさんが作ったバービー人形の反響は非常に大きく、「どこに行ったら平均体形のバービー人形を買えるのか?」という問い合わせも多かった、とのこと。そこでLammさんはオリジナルで平均体形の人形を作ることを決意し、「平均的体形の美しさ」を表すために作られたのがLammilyというわけです。
これがLammily。
バービーの「内臓が入る十分なスペースがない」と言われるウエストとは違い、くびれはありながらもしっかりした胴回りです。
ナナメの角度から見るとこんな感じ。
上半身の様子。
後ろ姿。バービーと同じお尻とウエストの比率を持つ人は330万人に1人と言われますが、Lammilyは街でも見かけそうな雰囲気です。
横から見た様子。
2013年に作られたバービー人形よりはおなか回りが少しスッキリしているようにも見えます。
Lammilyは手首・膝・肘・足に関節があり、バービー人形よりも関節が多め。そのためいろいろな遊び方をしたり、ポーズを取らせることが可能。
過度な食事制限をしないと保てないようなスーパーモデル体形ではなく、健康的なライフスタイルを奨励します。
メイクも最低限で、多くのお人形遊びで使うような華美な洋服は着ません。
Lammilyは細部まで3Dモデルでプロトタイプをデザインし、製作にはバービーを作っているマテル社元副社長のRobert Rambeauさんに助言を求めたとのこと。
オモチャ会社に変化が訪れるのを待つよりも、自分で作ろう!ということでデザインされたLammilyは、商品を製作するための資金を現在募っているところ。目標額は9万5000ドル(970万円)だったのですが既に5000万円近く集めることに成功しており、商品化する確率はかなり高そうです。なお、締め切りは現地時間で2014年4月5日となっています。
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