ハードウェア

没入型ヘッドアップディスプレイ「Oculus Rift」の次世代キット「DK2」が正式リリース、大幅な進化を果たす


頭の動きや方向に合わせて映像が変動するヘッドアップディスプレイの「Oculus Rift」の新世代開発キット「Development Kit 2(DK2)」が発表されました。

The All New Oculus Rift Development Kit 2 (DK2) Virtual Reality Headset | Oculus Rift - Virtual Reality Headset for 3D Gaming
http://www.oculusvr.com/dk2/

2013年、Kickstarterプロジェクトで誕生したOculus Riftは目標額の10倍近い金額である240万ドル(約2億2500万円)の出資金を集め、さっそうとデビューしました。Oculus Riftは単純に情報や映像を映し出すだけではなく、まるで仮想現実の世界に入り込めるようなものであることから「没入型ヘッドアップディスプレイ」と表現されており、その性能の高さからこれまでに仮想現実体験を実現してきた機器とは一線を画しています。それからちょうど1年たった2014年3月、Oculus社は、次世代の開発者向けキット「DK2」を発表しました。

DK2は、CES 2014で発表されていた「Crystal Cove」をブラッシュアップしたものです。

Oculus Rift Development Kit 2 - YouTube


DK2は、一眼ごとに960×1080ピクセルの高解像度有機ELディスプレイを搭載し、視野角は100度。コントラスト・色調・彩度がより向上しています。


さらに入力信号に対する遅延(レイテンシー)を低減させ、従来モデルに比べて大幅に残像感を低減しており、VRゲームでのリアリティがさらに向上しているとのこと。


これが新開発されたレイテンシーテスターと呼ばれるハードウェア。この専用ハードウェアによってレイテンシーを低減させています。


また、外部赤外線カメラの採用により、頭の位置変化に対してもVR映像を正確に追従・再現することができるポジショントラッキングに対応しています。


DK2にはすでに専用のSDKが開発済み。SDKはWindows・Mac OS X・Linuxに対応しています。


Oculus Rift DK2は、2014年7月発売予定で、価格は350ドル(約3万6000円)、こちらのページから予約を受け付けています。

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in ハードウェア,   動画,   ゲーム, Posted by darkhorse_log

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