羽田空港国際ターミナル拡張部分が3月30日から供用開始なので一足先に見てきましたレポ
東京湾に浮かぶ東京国際空港(羽田空港)では2014年3月30日(日)から新たに拡張された国際線旅客ターミナルの供用を開始します。首都圏の国際航空需要に対応するための成長戦略の一環として新たに建設されたターミナルは、日本の首都の玄関口として多くの外国客を招き入れることが期待されています。そんな国際線旅客ターミナルの拡張部分を見せてもらう機会があったので、一足先にいろいろと見てきました。
(PDFファイル)東京国際空港国際線旅客ターミナル拡張部の供用開始日について
http://www.haneda-airport.jp/inter/info/N0000085/201402251600.pdf
拡張部を含めた羽田空港の新しい全貌がこちら。拡張部分は画像左部分で飛行機が駐機している出発コンコースエリアと、コンコースと従来の建物をつなぐ接続部分および出発ロビーエリアとなります。コンコースエリアの天井部分にはソーラーパネルが設置され、ターミナル全体でメガソーラー規模(合計1000キロワット)の発電能力を備えています。
◆出発ロビーエリア
真新しい国際線第2ターミナル拡張部分の出発ロビーエリアです。床も壁も全てピカピカの状態。
拡張されたことで、チェックインカウンターは従来の4アイランド・96ポジションから6アイランド・144ポジションに増加しました。
荷物を預けるカウンターの内部はこんな感じ。
スーツケースなどの荷物が運ばれていくコンベア部分もまだまだキレイな状態でした。
出発ロビーの片隅には、祈祷室が設けられていました。
既に国内の空港にも導入済みの祈祷室が羽田にも設けられたことで、さらに国際色がアップしています。
自動ドアを入ると、お祈りのためのスペースが広がっています。扉が付いているので、締め切ってしまうことも可能です。
小さな段の上にはハンドル付きのテーブル、その向こうには水を使えるように流し台がセットされていました。
部屋の奥には5メートル四方ほどのスペースも設けられており、大人数にも対応できるようになっていました。祈祷室の中にはお祈りをささげる方角を示すものが設置されていることもありますが、多種多様な宗派の人に使ってもらえるように、あえて特に設備などは備えられていない、とのこと。
◆出発コンコースエリア
ロビーから保安検査場を抜けた先に広がる新しい出発コンコースエリアです。コンコースの左右を含む多くの部分がガラスで覆われ、全方向から光が差し込む開放的な空間になっています。取材日はあいにくの雨天でしたが、晴天時には東京スカイツリーや富士山などの名所を望むこともできるそうです。
天井はクロス素材を用いたものとなっています。照明は全て間接照明となっており、昼間は外から差し込む光と一緒に柔らかい光の空間になるとのこと。ただし、少し暗いと感じる人がいてもおかしくないという印象は受けました。
コンコースは総延長500メートル。ふわっと光る円柱によって通路部と座席部が分けられています。
実際に運用が開始した場合のイメージはこんな感じ。青いじゅうたんと白基調の建物部分のコントラストが鮮やかです。
コンコースには動く歩道が設けられているため、移動もあまり苦になりません。
コンコースの東端148番ゲートの様子です。フロアは青いじゅうたんの出発エリアと赤いじゅうたんの到着エリアに分けられ、ガラスで区切られています。壁はほとんどがガラスになっており、開放的な空間になっています。
コンコース3Fから2Fの待合エリアに下りるエスカレータの向こうには、ANAのボーイング787が駐機していました。自分が乗る飛行機を、同じ目線の高さから見ることができます。
新設された8スポットのうち、6スポットはコンコースよりも1フロア低い2階部分になるよう設計されています。それにより、待合エリアの天井高は12メートルという開放的なものになっています。
待合エリアに降りてみます。
高い天井が印象的な2階部分の待合エリア。右側の壁も1フロア分の高さとなっているため、圧迫感はありません。
搭乗口から見る待合ロビー。普段ならあまり見ない視点から眺めてみました。
到着便を降りた乗客が通る通路には赤いじゅうたんが敷き詰められています。これは従来の羽田空港と同じテイストになっています。
今回の拡張部分で目をひくのが、36枚のパネルを組み合わせた幅16.8×高さ2.3mの「36マルチディスプレイ」です。その解像度は横1万6320×縦2304ピクセルという「16K」サイズとなっています。
映画用のカメラを3台組み合わせたという独自の技術で撮影された映像が映されるほか、カメラでとらえた人の動きに反応するインタラクティブなコンテンツも用意されています。
コンコースへ向かう通路にはフードコートも設けられており、フライト前にくつろいだりトランジット客が待ち時間に利用できるようになっています。
コンコースには、日本初となる入国しないまま宿泊できるホテルが隣接することになっており、2014年9月頃にオープンの予定。これは、国際ハブ空港としての機能を高めるためのものとなっています。
羽田空港を発着する国際線の発着枠は3月30日に6万回から9万回へと大幅に拡大され、都心に近い国際空港として期待が高まっています。「日本の顔」の一つとして、どのように活用されていくのか見守って行きたいところです。
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