遠隔操作で相手と会話可能な自走式ロボット「Beam+」が破格の10万円台で予約受付中
離れた場所にいてもPCから操作でき、モニターにPCで操作中の人の顔を表示できるロボットが「Beam+」です。
Beam+に搭載されている、遠隔地の人とその場で対面しているかのような臨場感を与える技術はテレプレゼンスと呼ばれるもの。この技術を搭載したロボットには「Double Telepresence Robot」などがありますが、値段が2499ドル95セント(約26万2000円)もするなど、一般家庭ではなかなか手が出せませんでした。しかしながら、「Beam+」は995ドル(約10万4000円)で予約を受付中で、他のテレプレゼンスロボットと比べて破格の値段になっています。
Suitable Technologies Beam Remote Presence System
https://www.suitabletech.com/beam-plus/
こちらがBeam+で、車輪の付いた胴体の上に、操作している人の顔を映し出す10インチ(約25センチメートル)のディスプレイが搭載されています。
Beam+の全高は53インチ(約1.35メートル)で、胴体部分の横幅は12インチ(約30センチメートル)
Beam+を実際に使用している様子は、以下のムービーから確認できます。
Introducing Beam+ By Suitable Technologies - YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=0RE24p7JfsU
おばあちゃんがBeam+を使用して、孫と会話をしているところ。どんなに遠方にいても、インターネットに接続できる場所にいればPCからBeam+を操縦することが可能です。
家の中を移動しているBeam+。
Beam+を操縦しているのは男性で、タブレットにはBeam+に搭載されている2つのカメラで撮影した映像が映し出されます。なお、Beam+を操縦する専用ソフトウェアは32ビットもしくは64ビット版のWindows 7/8・Mac OS X 10.6 Snow Leopard・OS X 10.7 Lion・OS X 10.8 Mountain Lion・OS X Mavericksに対応。
何かを探している様子のBeam+
カーテンの裏から子どもが出てきました。男性は遠隔地にいながらBeam+を利用して、子どもたちとかくれんぼをしていたようです。
使用を終えたら、専用のチャージャーに格納して充電します。Beam+はフル充電で2時間の通信が可能、充電には4時間かかります。
Beam+は通常1995ドル(約21万円)するところを最初の1000台に限り995ドル(約10万4000円)で予約受付中。これが売れて普及していけば、10万円を切る価格で同種のロボットを買えるようになりそうです。
2014/01/21 22:23 追記
Beam+の開発・販売元であるSuitable Technologiesによると、日本へのBeam+の発送は対応予定ですが、発送にかかる料金などは未定とのことです。また、日本への輸入時にかかる関税については、購入者の負担となっています。
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