あり得ない角度でも倒れず、自力で跳ねたり転がる立方体型ロボット「The Cubli」

四足歩行の猿型ロボットやゴキブリ型ロボットなど、さまざまなタイプのロボットが開発されており、今度はスイスのチューリッヒ工科大学が立方体型のロボットを開発しました。「The Cubli」と名付けられたロボットは、あり得ない傾斜でもバランスを崩すことなく自立し、自力で跳ねたり転がったりして移動できます。
The Cubli: a cube that can jump up, balance, and 'walk' - YouTube
スイスのチューリッヒ工科大学にあるダイナミックスステムズ・アンド・コントロール研究所が開発したのはThe Cubliというロボット。

The Cubliは15×15×15cmの立方体型ロボットです。

The Cubliの側面には3つのリアクションホイールが付いています。

リアクションホイールはDCブラシレスモータに接続。

さらに、3つのモーターコントローラーと……

慣性センサーを搭載。

そして、プロセッサーと……

バッテリーが立方体の中心部分に組み込まれています。

慣性センサーが角度などを読み取り、リアクションホイールを適切な速度で回転させ、立方体の遠心力をコントロールすることで、The Cubliは頂点だけで自立することが可能。

指で押してみても、The Cubliはバランスを絶妙にコントロールしており、倒れません。

平面の上で、頂点のみで自立しているだけで十分すごいですが……

平面をどれだけ斜めにしても、The Cubliは倒れません。

画像から判別しにくいですが、頂点を軸にしながらクルクルと回転することも可能。


The Cubliは、頂点ではなく辺だけでバランスをとって自立することもできます。

頂点で自立している時と同様、指で押してもしっかりとバランスをキープ。

また、平面に置かれた状態から……

自力で起き上がることも可能。

辺だけで立っている状態のThe Cubli。

スッと右側に傾いて、今度は頂点だけで自立しています。

コロッと転がりながら移動するThe Cubli。

今度は勢いをつけて……

右に向かってコロン。

同じ事を繰り返しながらThe Cubliが移動している姿は、まるで意志を持って歩いているかのようです。


ただムービーを見ただけだと何に使える技術なのか理解できませんが、ある研究員によると、The Cubliの技術は惑星探索における移動手段の開発に利用できるかもしれないとのことです。
・関連記事
四足歩行の猿型ロボット「iStruct」がドイツで開発される - GIGAZINE
ゴキブリをモチーフにした世界最速の小型ロボット「VELOCIRoACH」誕生 - GIGAZINE
現実ではありえない世界を表現した不思議な写真 - GIGAZINE
たった6秒にまとめた科学実験を詰め込んだショートムービー集が実に秀逸 - GIGAZINE
二足歩行の人型ロボットがどれくらい進化してきたかがわかるムービー「Meet ATLAS!」 - GIGAZINE
Amazonが買収した倉庫ロボットの自動システムが一体どれほどスゴイのかよくわかるムービー - GIGAZINE
身長3mで4本腕を持つロボットをYouTubeなどがわずか24日間で完成させて動いたり喋ったりする様子を公開中 - GIGAZINE
なんだか不思議な幽霊イス「Ghost Chair」 - GIGAZINE
小さなサイコロ状ブロックを自由に組合わせて操縦可能なロボットを作るキット「MOSS」 - GIGAZINE
iPhoneを笑ったりすねたりと表情豊かなロボットに早変わりさせる「Romo」 - GIGAZINE
・関連コンテンツ
in サイエンス, 動画, Posted by darkhorse_log
You can read the machine translated English article A cubic robot "The Cubli" that can not f….