マルチコプターで刑務所の塀の向こうにタバコを届けようとする事件が発生、4名が逮捕される

複数のプロペラを持つことで複雑な飛行が可能なラジコンヘリの一種マルチコプターは、自由度の高い操縦性を活かして長崎県の軍艦島を上空から撮影したり猛禽類の狩りのように荷物を掴んだりするなどの用途に使われていますが、犯罪目的のために利用するケースが発生し、首謀者が逮捕されるという事件がアメリカで発生しました。

Crooks get creative to smuggle contraband - WALB.com, Albany News, Weather, Sports
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事件の内容は以下のムービーで解説されています。

事件が起こったのは、ジョージア州南東部のカルフーン郡にある州立刑務所。

1機のマルチコプターが刑務所の塀を飛び越えて侵入したのを職員が発見し、捜査が開始されました。

以下は実際に捜査を行ったジョシュ・ヒルトン保安官。

捜査開始から1時間が経ったころ、別の副保安官が不審な黒い乗用車を発見しました。これが実際に使用された車両。

搭乗者の同意を得て車内を捜索したところ、500グラム～1キログラムのタバコを巻き付けられたマルチコプターを発見。このマルチコプターで刑務所内にいる受刑者にタバコを届けようとたくらんでいたようです。

逮捕されたのは4名の男女。隣接した森の中に身を隠し、高性能双眼鏡をのぞきながらマルチコプターを操作していました。

同刑務所では他にも、受刑者にドラッグや酒を不正に手渡そうとした2名が逮捕されています。

同州の法律では、禁止されている物資を持って警備を突破することは重罪とされており、最長で20年の禁錮刑に処される可能性があるそうです。

技術の進歩により、少し前では考えられなかった便利な道具が普及するようになっていますが、悪用は禁物です。