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Appleが写真撮影後にピント合わせ可能な特許を取得、iPhoneへの搭載も可能


写真を撮影した後にでもピントを合わせられる「Lytro」という特殊なカメラが販売されていますが、Appleが同様の技術に対する特許を取得したことが判明しました。iPhoneなどモバイル端末への搭載も可能な技術となっています。

Apple patents Lytro-like refocusable camera suitable for iPhone
http://appleinsider.com/articles/13/11/26/apple-patents-lytro-like-refocusable-camera-for-iphone

写真撮影後にでもピントを合わせられる「Lytro」はどんなものか?ということは以下の記事から確認可能。

写真撮影後にピント合わせができるカメラ「Lytro」でいろいろ撮影してみた - GIGAZINE



Lytroによって撮影された再フォーカス可能な写真データがこちら。画像上の場所をクリックすると、クリックした場所にピントを合わせることが可能になっています。


Lytroは「ライトフィールドカメラ」とも呼ばれ、撮影後でもピント修正を可能にする技術を搭載しています。11月26日に米国特許商標庁が掲載した特許公報によると、AppleはLytroの技術を応用する形で新たに特許を取得しました。この特許では、再フォーカス可能モードと従来どおりの撮影モードを切り替えられることが特徴となっています。

United States Patent: 8593564
http://patft.uspto.gov/netacgi/nph-Parser?Sect1=PTO2&Sect2=HITOFF&u=%2Fnetahtml%2FPTO%2Fsearch-adv.htm&r=2&p=1&f=G&l=50&d=PTXT&S1=(348%2F360.CCLS.+AND+20131126.PD.)&OS=ccl/348/360+and+isd/11/26/2013

こちらが通常の撮影モードの動作イメージ。右から入ってきた光がレンズを通り、ガラス板(440)を通過して光センサー(420)に届いて画像データに変換される仕組みが示されています。


そしてこちらが再フォーカス可能モードの仕組み。光がレンズを通過するまでは同じですが、ガラス板(440)にかわって「マイクロレンズアレイ(430)」と呼ばれる特殊なレンズと光センサーで光を取り込むことで、再フォーカス可能なデータを作成することができるようになります。


この技術には故スティーブ・ジョブズも多大なる関心を寄せていたとのこと。まだiPhoneなどのモバイル端末に搭載される予定は明らかになっていませんが、急いで撮影した写真のピントがズレていたような状況でも後で修正が可能になる非常に便利な技術であることは確かです。

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in ハードウェア, Posted by darkhorse_log

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