デザインを盗用したロゴを集めた「LogoThief」
ブランドの顔となるロゴは、印象的なデザインであるほどブランド力を高める効果的なアイテムとなります。しかし、ネットの普及につれて、ダウンロードすればすぐにロゴを手に入れられるようになっており、作者に断りのないロゴの盗用は後を絶ちません。そんな世界のどこかで盗用されているロゴを集めて比較するウェブサイトが「LogoThief」です。
LogoThief
http://www.logothief.com/
◆DELTABIRD(盗用):EMAG(オリジナル)
重ねてみると、完全に一致はしていませんが、鳥の回りにあるトライアングルをかたどるラインを縦から横へ変えただけに見えます。メタンを扱う会社であるEMAGで働くグラフィックデザイナーのMateusz Turbiński氏が、自分のロゴが盗用されているのを発見したとのこと。
◆ScanSource(盗用):STEELPATH(オリジナル)
2つのロゴの向きを合わせて重ねてみると、色合いが違うだけでほとんどピタリと一致。「SteelPath」のロゴは2010年にNick Irwin氏によって制作され、「ScanSource」は2013年7月からこのロゴを使い始めているようです。
◆Sushi TOKYO(盗用):Nippon Sushi Bar(オリジナル)
2つのロゴを重ねると、ロシアの寿司とピザを扱う飲食店「Sushi TOKYO」のロゴは、アメリカでチェーンを展開する「Nippon Sushi Bar」のロゴから、花びらを省いただけのものであることがわかります。
◆Ali-Catz、など(盗用):Cat Adoption(オリジナル)
オリジナルの作者Jan Zabransky氏は自身のFacebookページでロゴが転売されていることに対して注意を促しており、流用しやすいテキストデザインのためか、世界各地で「Cat Adoption」のロゴが盗用されているのがわかります。
◆Milagros Urbanos(盗用):Tea Garden(オリジナル)
一見すると似ているだけの2つのロゴですが、重ねるとカップのラインが一致するため盗用であることがわかります。
Sean Farrell氏の「Mangrove」ロゴと、Deividas Bielskis氏の「M」ロゴの組み合わせて盗用を行うという離れ業。2つのロゴのラインが完全に一致。
◆Epic Nation Apparel(盗用):EZ(オリジナル)
ストリートブランドを扱う「Epic Nation Apparel」は2012年に新しいロゴを発表しましたが、「EZ」ロゴと比べてみると、形が寸分違わず一致します。EZの作者Roy Smith氏は、Epic Nationに対してロゴの盗用を取りやめるよう連絡をとりましたが、偽のコピーライトを送りつけてきたとのこと。
ニューヨークのレストラン「Marie’s」は、ロゴの盗用を認め、ウェブサイト、Tシャツなど全ての場所からロゴを撤去しており、ウェブサイトには「新しいロゴを作成中」と表示されています。
◆My Coffee、など(盗用):Coffee Cup(オリジナル)
Jan Zabransky氏がThe Coffee Exchange Inc. 開催のCoffee Cupロゴ大会で優勝を勝ち取ったロゴ。シンプルで伝わりやすいデザインのためか、世界中で似たようなデザインの盗用が横行。
2度も盗用されている「M」ロゴ。これはDrew Chandler氏というデザイナーが、クライアントであるファッションブランドMercauxから依頼を受けて作成したもの。Chandler氏は盗用作品を取り下げることをコメントしています。
◆Von Glitschka
デザイナーのVon Glitschka氏は2008年から自分の作品の盗用を探し始め、300以上の著作権侵害を発見。「なぜ著作権侵害が起こるのか?」というコラムを盗用例つきで掲載し、デザインを盗用する人たちに対して疑問を投げかけています。
◆La Brasa(盗用):Saffron Culture(オリジナル)
Srdjan Kirtic氏が作成した「Saffron Culture」のロゴは、明らかにオクラホマのレストラン「La Brasa」でそのまま使用されていますが、La Brasaは自覚しているためか連絡を拒否しているとのこと。
◆Joca(盗用):Kiube Mobile Entertainment(オリジナル)
角張ったデザインのオリジナルロゴを丸くカーブさせて盗用。
◆Wellness Travel(盗用):Luuca(オリジナル)
重ねると、顔以外の部分のラインが全て一致。
◆テキサス州・アマリロ市
アマリロ市が公式発表した新しい市のロゴが、ドバイの企業のロゴと酷似しているとamarillo.comで報道されています。
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