太陽で20万マイルも吹き上がるフレアの軌跡をとらえたムービー
超高熱で輝く太陽ではフレアと呼ばれる爆発現象が起きており、その規模は大きいもので20万マイル(約32万2000km)にも及びます。そんな太陽で発生するフレアの軌跡を人工衛星から2日間かけて撮影したムービーが、NASAのゴダード宇宙飛行センターによって公開されています。
NASA | Canyon of Fire on the Sun - YouTube
「NASA HELIOPHYSICS」
太陽は温度によって色分けされており、茶色は最も高温となるカ氏180万度(セ氏約100万度)
白と黒がはっきりしているため、フレアがどのように発生しているのかが明白に映し出されています。
超巨大な渦ができており、まさに炎の峡谷。
赤色はカ氏9万度(セ氏約5万度)。最も温度が低いため太陽のフィラメント構造を観察するのに適しています。
太陽の縁に小さなフレアが発生していますが、比較的穏やかな様子。
黄色はカ氏100万度(セ氏約56万度)
太陽の至る所でガスやフレアがうねりをあげています。
フレアが噴出した後には渦巻く磁界のループが観測されます。
地球から見上げる太陽は丸く輝いているだけに見えますが、実際には表面上で絶えず爆発やフレアの噴出が起こっています。
水素爆弾10万~1億個の威力を持つとされるフレアの爆発によって多量の非熱的粒子が加速され、強烈なガスを発生させ強力な磁界を発生させます。
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