SF映画の金字塔「ブレードランナー」をファミコン風の8bitにするとこうなる
ブレードランナーと言えば80年代に制作された映画ながら、今でも根強い人気を誇るSF映画史に残る金字塔的映画ですが、そんなブレードランナーのシーンを繋げて、ファミコンのような8-bitで制作されたムービーがCineFixにより公開されています。さすがにこのムービーだけでブレードランナーを理解するのは難しいものの、あらすじを良くとらえています。
Blade Runner - 8 Bit Cinema! - YouTube
まるでファミコンのゲームのオープニング画面のようなシーンからムービーがスタート。
映画と同じようにリオンにインタビューするシーンから始まります。ファミコンのゲームのように選択肢が現れ「Exit」・「Talk」・「Ask About」が灰色の服を着たリオンに与えられた選択肢。
リオンに検査官が「Describe your mother(おまえの母親を描け)」と質問。この質問に答えられないと、レプリカントと呼ばれる人造人間であるということがバレてしまいます。
リオンは「Let me tell you about my mother.(俺の母親について話してやる)」と答え……
銃を審査官に向けます。
銃を発砲。審査官が吹き飛ばされています。
続いては主人公のリック・デッカードが、立ち食いヌードルを食べている名シーンが登場。
コックに話しかけると……
「We have some delicious noodles today(今日はいい麺があるよ)」とコックが答えます。
リック・デッカードが麺を食べようとしたところに同僚のガフが現れます。
「Captain Bryant is asking for you(ブライアントがあなたを呼んでいます)」とリック・デッカードに伝えるガフ。
リック・デッカードはヌードルを食べたいと主張しますが、持っていってほしいとガフに言われます。
舞台は2019年の近未来風のアジア文化が混じったロサンゼルス。上空を空飛ぶパトカーが走るカオスな光景。
リック・デッカードがブライアントと会います。
「I need ya Deck. I need the old Blade Runner(デック、ブレードランナーになってほしい!)」と頼むブライアント。
「I need Your Magic(おまえの力が必要なんだ!)」とたたみかけるブライアント。しかしリック・デッカードの答えは……
「No(いやです)」と答えますが、ブレードランナーとなり、宇宙から地球に逃亡してきた「レプリカント」と言われる人造人間を処刑する仕事を引き受けることになります。
シーンはレプリカントを生産したタイレル社。リック・デッカード、レプリカント制作会社タイレル社社長エルドン・タイレルと秘書のレイチェルが話すシーンに変わります。リック・デッカードがレイチェルにVKテストと言われる、感情を刺激し目の瞳孔の反応を見てレプリカントか判別するテストを行います。
映画でもおなじみの選択肢が出そろい、リック・デッカードはテストからレイチェルがレプリカントであると断定。
実際エルドン・タイレルに聞いてみるとレイチェルがレプリカントであることを認めます。
次はレプリカントのリーダーロイ・バッティとリオンがレプリカントの目を作っているハンニバル・チュウを脅す(Intimidate)シーン。
二人のレプリカントの脅しに「Please don't hurt me(暴力はお願いだからやめてくれ)」と命乞いするハンニバル・チュウ。
レプリカントのことについて知っているのはJ・F・セバスチャンだと答えます。
さらにシーンは変わり、J・F・セバスチャンの家の前へ。
この家の前でJ・F・セバスチャンとレプリカントのプリスが出会います。
話の流れからJ・F・セバスチャンがプリスを家に招き入れます。
JF・セバスチャンの家に入る二人。
続いてのシーンはリック・デッカードがレプリカントを追ってやってきたバー。
バーテンダーに「Seen a fake snake?(偽物の蛇を見たか?)」と尋ねます。
するとバーテンダーが「Watch the show buddy(ショーを見ろ)」と答えます。
蛇をまとった踊り子の動きも8ビットで再現。
バーから出て、ショーガールのゾーラをレプリカントと断定。銃殺するべくリック・デッカードがゾーラを追いかけます。
銃を何発も撃ち……
命中。ゾーラから血が出ています。ちなみに映画でゾーラが射殺されるシーンはアパレルショップの中。
まるでファミコンゲームのような死に方……。
しばらくして大柄の男リオンに遭遇し、突如戦闘モードに。しかも会った瞬間に銃を飛ばされます。
リック・デッカードの胸ぐらをつかみ上げるリオン。パンチを試みますが……
まったく効きません。絶体絶命のリック・デッカード。
しかし、突如レイチェルが登場し、リオンに銃を向けます。
リオンを銃殺。絶体絶命のピンチのピンチを乗り越えます。このムービーでは出てきませんが、この後はリック・デッカードとレイチェルのラブシーン。
映画の終盤のシーンに移り、J・F・セバスチャンの自宅でのリック・デッカードとプリスの戦闘シーン。
側転をしながらリック・デッカードに接近するプリスに銃弾がヒット。
プリスが死亡します。映画ではかなりリック・デッカードが攻撃されるのですが、そのシーンはこのムービーではカット。
建物の中をどんどん進むと……
突如壁からロイ・バッティが登場。ダメージを受けるリック・デッカード。映画ではリック・デッカードの指がロイ・バッティに折られます。
逃げるリック・デッカード。
ラストシーンの屋上へ。
ビルの上をジャンプするリック・デッカード。しかし……
ビルから落ちそうになってしまいます。
落ちそうになっているリック・デッカードを手荒に救うロイ・バッティ。戦闘が続くと思いきや……
レプリカントに仕掛けられたタイマーが作動し、ロイ・バッティは死にます。
あっけない幕切れ。これにてムービーは終了。
もちろん映画と比べて多々飛ばされているシーンはあるものの、2時間の映画が2分と少しに超絶圧縮されており、音楽もファミコン独特のピコピコ音になっているので、一度ブレードランナーを見たことがある人であればニヤニヤできるはずです。
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