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Twitterの約50ツイートだけであなたの性格を分析、200ツイートあればもっと高レベルな分析が可能なソフトが開発される

By Rosaura Ochoa

アメリカではダイレクトメールを使った宣伝に2012年だけで1700億ドルが消費されました。またDMから契約にいたった人は、郵便DMを受け取った人のうちの3%、EメールのDMを受け取った人のうちではたった0.1%という結果に終わっていて、いかに人の性格や、趣味を分析して宣伝に結び付けることが難しいことかわかります。しかしながら、IBMの研究チームが開発したツイート分析ソフトウェアを使えば、ツイートで使われた言葉から性格を判別でき、マーケティング業界にとって大きな手助けになる可能性が出てきたことがわかりました。

Personality, social media and marketing: No hiding place | The Economist
http://www.economist.com/news/science-and-technology/21578357-plan-assess-peoples-personal-characteristics-their-twitter-streams-no

IBMのアルマデン研究施設のチームを率いるエベン・ヘイバー博士は、企業自身で作成した人口統計と購買習慣のデータを使用して顧客を分析していることが現在のマーケティングの問題であると指摘します。ヘイバー博士によると、心理学を使って顧客の性格、価値を分析したほうがいい結果に結びつくとのこと。

人間の性格は外向性・協調性・勤勉性・情緒不安定性・経験への開放性という5つの要素で成り立っていると近代心理学では考えられています。外交的な人はペプシよりもコカコーラを好む傾向があり、協調性のある人はコーラよりペプシを好む傾向があることなどが最近の調査で判明済みですが、性格診断テストは好んで受けてもらえるものでないため、データを集めることが非常に困難です。

By David Webb

ヘイバー博士は、性格診断テストを行わずに、Twitterユーザーのツイートされた言葉から性格を診断することが可能になった、と言います。ヘイバー博士と研究チームが開発したソフトウェアを使えば、Twitterに投稿されたツイートから個人の性格に結びつく言葉を選別して分析が可能とのこと。このソフトウェアは2010年に発表されたコロラド大学のタル・ヤルコニ博士の研究に基づいて作成されています。

ヤルコニ博士の研究は、694人のブロガーを集めて、各ブログ中で使われている言葉をカテゴリ分けし、使われている言葉の頻度を分析するというもの。さらに、分析したデータを事前にブロガーに受けてもらった性格診断テストの結果に関連づけるというものでした。研究の結果、「バー」「レストラン」「群衆」という言葉は外向性と関連づけることができ、また、「ひどい」「怠惰な」「憂うつ」といった言葉が情緒不安定性と結びづけられました。

By Geoffrey Dorne

ヤルコニ博士の研究に感化されたヘイバー博士が開発したソフトウェアは、テストで3カ月で9000万人のTwitterユーザーのツイートを分析した結果、約50ツイートあればおおまかな性格分析が可能で、200ツイートあれば高レベルの性格分析が可能であることがわかっています。

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現在ヘイバー博士のソフトウェアは金融サービス会社によってテストされており、2013年度末までには販売できるのではないかということで、マーケティング業界の新たなツールとして今後注目されそうです。

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in メモ,   ソフトウェア, Posted by darkhorse_log

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