サイエンス

立体的できれいな雪の結晶の撮影がハイスピードカメラによって初成功


ユタ大学アメリカ国立科学財団の合同研究チームがユタ州にあるアルタスキー場で進めているSNOWFLAKE SHOWCASEプロジェクトで、世界で初めて雪の結晶を立体的に撮影することに成功しました。

Snowflakes
http://www.inscc.utah.edu/~tgarrett/Snowflakes/Snowflakes.html

ScienceShot: The True Shape of Snowflakes - ScienceNOW
http://news.sciencemag.org/sciencenow/2013/04/scienceshot-the-true-shape-of-sn.html


雪の結晶は降下中に他の雪の結晶とくっついて大きくなってしまったり、水滴にぶつかって形が崩れてしまったりして、約1000個に1個くらいしかきれいな結晶の形を保てないそうです。また、降下速度が速かったり、結晶自体のサイズが小さかったり、すぐに蒸発してしまったりするために、きれいな雪の結晶を撮影することは非常に困難でした。

しかし、合同研究チームはMASCと呼ばれるハイスピードカメラをアルタスキー場内の標高約3000メートルのポイントに設置して、地面にたどり着く前の降下中の雪を撮影することで、型崩れをしていないきれいな雪の結晶の撮影に成功しました。


研究チームで助手を務めるケール・フォールガッターさんがアメリカ陸軍やアメリカ国立科学財団の協力を得て開発したMASCはシャッタースピード40000分の1、3方向から同時に撮影でき、カメラに設置された赤外線モーションセンサーによって無人で自動撮影することが可能。


MASCは撮影と同時に、雪の降下速度、大きさや降下角度なども測定できるので、予想降雪量やふぶきの発生予測時間・場所などの研究に測定結果を取り入れていくそうです。

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in サイエンス, Posted by darkhorse_log

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