自作ロケットを地上36.8kmの上空まで飛ばし、成層圏の様子を撮影した映像

9月30日、アメリカのネバダ州ブラックロック砂漠で、アマチュアのロケット技師Derek Deville氏による自作ロケット「Qu8k(クエイク)」の発射が行われました。Qu8kはなんと上空36.8kmの成層圏まで到達し、その様子を見事にカメラで録画して地上に帰還しました。
下のムービーは、Qu8k発射と飛行の様子が録画されたムービーです。
Qu8k - BALLS 20 - Carmack Prize Attempt - High Altitude Rocket On-board Video - YouTube

Qu8kは各部のパーツから自作されています。ロケットの胴体となるシリンダー部分。

ノーズコーンはロケットの先端部分。推進時には空気抵抗を減らし、落下時には分離してパラシュートを発射します。

ロケット下部の垂直安定板は、アルミニウムを溶接して作られました。

シリンダー内部に格納される機器。今回の打ち上げは、「Carmack Prize」という賞を狙って行われたものだそうです。Carmack Prize受賞の条件は、打ち上げたロケットにGPSを装着して高度100,000フィート以上を記録、24時間以内にほぼ無傷の状態までロケットを回復させるという2点。


ハッチ部分には複数のHDカメラが設置されています。

もちろん発射台も自作します。

ムービー内の時間で2:05から、いよいよ発射です。

轟音とともに土煙を上げて、ロケットが飛び立ちます。

吹き飛んできた小石にぶつかって転がるカメラ。

ムービー内2:50から、ロケットに搭載されたカメラの映像には、成層圏到達までの一部始終がしっかりと記録されています。

みるみるうちに遠ざかっていく地上。

3:09、雲の上に出ました。

3:35、空が青く見える理由は、太陽光が大気中の分子とぶつかって光の散乱が起こるためですが、Qu8kは、太陽光と大気の衝突が起こらない、黒い空の見える位置にまで到達します。

4:19、降り注ぐ太陽の光を浴びるQu8k。大気圏と宇宙の明確な境界線というものは存在しませんが、便宜的には高度80kmから120kmあたりが境界とされており、このときQu8kが到達した位置はまだ大気圏の内側となります。

4:32、ノーズコーンが射出され、落下の準備が始まります。

5:17から、地上を見下ろす視点に取り付けられたもうひとつのカメラの映像。

急速に地上から離れてゆきます。

5:31、雲の上に出たあたりで、保護用のプラスチックが融解し、視界を遮ります。

5:55、ロケットは回転しながら上昇を続けます。

水平線の湾曲がはっきりと見て取れます。地球が丸いのだということを、改めて感じさせる映像です。

着地したQu8k。

保護用のプラスチックが融解したハッチの様子。今回、Qu8kはGPSが故障してしまい、当初の目標であったCarmack Prizeの受賞には至りませんでしたが、約92秒で高度12万フィート(約36.8km)の成層圏まで到達し、素晴らしい映像を残すことに成功しました。

なお、Derek Deville氏のサイトでは、より詳しいQu8kの技術的な解説を見ることができます。
Qu8k

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