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ディスプレイを通して3次元空間を作業スペースとして使用できる「SpaceTop」


2次元と3次元空間を融合させて1つのデスクトップとして使うことができる技術が「SpaceTop」です。フィクションの世界で見かける「何もない空間に投影されたディスプレイを手で掴んで動かす」に似た動作が実際にできるようになっており、デモンストレーションムービーが公開されています。

SpaceTop - Jinha Lee MIT Media Lab
http://leejinha.com/SpaceTop

SpaceTop, CHI 2013 on Vimeo


「パソコンのディスプレイが近すぎる人」ではなく、SpaceTopを使用しているところ。


画面は透過式で、画像を投影していても向こう側にある手やキーボードが少し見えています。


SpaceTopのすごいところは3次元空間上にウインドウなどをずらっと並べられるところ。横から見ると手を持ち上げているだけに見えますが……


ディスプレイを通してみるとこのようにウインドウが表示されていて、それを手で引っ張ってきて動かすことができます。


仕組みとしては、頭上にタッチ・ジェスチャを感知するデプスカメラ(奥行きが捉えられるカメラ)、正面上部に顔の動きをチェックするデプスカメラが取り付けられていて……


目の前の画面は透明で、その向こう側の空間が作業スペースとなります。また、手元には入力用のキーボードがあります。


指の動きはこのように感知。


10点でのマルチタッチにも対応。


顔の追跡はこんな感じ。


実際にのぞき込むとこのようになる、というわけ。


作業スペースには高さ・奥行きを示すグリッドが表示されていて、空間上のオブジェクトを上下左右前後に動かせます。


通常のディスプレイと同じように画像を表示させることも可能。スライドドアのようにスッと奥の3D空間へ戻したりもできます。


キーボードの手前には仮想タッチパッドもあって操作時に用いることが可能。


両手でそれぞれ別の作業をすることもOK


SpaceTopはマサチューセッツ工科大学(MIT)の学生であるJinha Leeさんらが開発したもので、コアとなる技術は2012年の時点でSee Through 3D Desktopとして完成していました。

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in ハードウェア,   動画, Posted by logc_nt

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