手のひらでウェブブラウザやゲームを自在に操れる3Dモーションセンサー「DUO」動作デモムービー
まるで魔法のように指先や手のひらを動かすだけでPCを操作できる安価な小型3Dモーションセンサーが「DUO Kit」です。かなりの正確さでWindows 8上のゲームやブラウザを操作しているデモムービーがYouTubeで公開されていますが、なんとなく近未来の世界が垣間見えるような感覚です。
Introducing the // DUO - YouTube
Windows 8搭載のデスクトップマシンとUSB 2.0で接続された「DUO Kit」。
本体サイズは横172×縦80×厚さ17mmで、秒間187フレームでのトラッキングが可能。
上部に見える黒い突起がセンサー。
DIY精神に基づいて精密なモーショントラッキングを実現するのが目標とのこと。記事作成時点ではまだ利用できませんが、将来的にはドライバなどが公式サイトのダウンロードページから入手可能になるようです。
ディスプレイ上に表示されたカーソルが指先の動きを素早くトラッキングしています。
親指だけを動かすとその動きをきちんと認識。
ペンのようなものを持って操作することもできます。
落下してくるフルーツをスパスパと切るゲーム「Fruit Ninja」もサクサクとプレイ可能。
高速で流れてくるブロックに対応しなければならない「Audiosurf」はかなりスピーディーな操作が要求されるゲームですが、認識が遅れることなく正常にプレイできています。
「SkyDive」ではビューンと滑空していくディスプレイ上のキャラクターを手のひらの傾きだけで滑らかに操作可能。
「Cut the Rope」は画面上のロープを狙った場所でスパッと切らなければならないゲームなので割と高めの操作精度が要求されるはずですが、こちらもしっかりプレイできています。
「Angry Birds」はこんな感じ。
Windows 8の操作も可能。
Internet Explorerでウェブサイトを閲覧することもできます。このあたりの操作感はタブレットと近そうな感じですが、実際は画面に触れていないので別物です。
Bingの地図は2本の指を開いたり閉じたりするピンチアウトやピンチインの操作で拡大と縮小が行えます。
手のひらをサッと横に振ればページめくり。
指先を下に向けるとウィンドウが閉じます。
というわけで、現在のコンピューターインターフェースの主流はPCなどで用いられているマウスやトラックパッド、あるいはスマートフォンやタブレットのタッチ操作ですが、そう遠くない未来にデバイスに触れる必要すらなくなる時が来るのではないかと思わせるほど、実用レベルでグリグリと操作ができている様子が確認できるムービーとなっています。なお、「DUO Kit」は現在量産化を計画中で、近いうちにアメリカのクラウドファンディングサイトKickstarter上で資金集めを行うそうです。
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