スウェーデンの学校でマインクラフトを必修科目に
By makototakeuchi
スウェーデンにあるヴィクトル・リュードベリ記念学校で「マインクラフト(Minecraft)」を必修科目にする動きがあるそうです。
Swedish school makes Minecraft a must - The Local
http://www.thelocal.se/45514/20130109/
ヴィクトル・リュードベリ記念学校はスウェーデンの哲学者・作家ヴィクトル・リュードベリにちなんで1994年に開校した高等学校・中学校で、Djursholm、Jarlaplan、Odenplanという3校で構成されています。学生の数は全体で1600人ほど。
by Bengt Nyman
マインクラフトを必修にしようとしているのは、この学校の中学1年生相当(13歳)クラス。教師のモニカ・エクマンさんによると、子どもたちは自分の世界であるマインクラフトで楽しみながら、都市計画や環境問題、未来へ向けて計画を立てることなどについて学んでいるとのこと。
マインクラフトは2011年11月にリリースされて以来、世界中で大流行している「ものづくりゲーム」です。グラフィックはドットで作られていて、ゲーム内ではプレイヤーは建物をはじめとしてありとあらゆるものを思いのまま自由に創造することができます。当初は無料ゲームでしたが、正式版は19.95ユーロ(約2300円)で、登録ユーザー数は4000万人以上、Xbox 360での販売も行われており、これまでに製品版は1750万本が売れています。
Minecraft
https://minecraft.net/
授業に参加しているのは180名ほどで、たとえば男の子たちは授業を受ける前よりもいろいろな知識を得ていたり、女の子たちは何かを作ることに喜びを感じていたりして、美術や工作の授業と同じようなものなのだそうです。
授業を受けている生徒の一人、アマンダ・ヒルストロームさんはスベリイ・テレビ(STV)の取材を受けた際、「ものがどのようにできているのかを知りたければ、自分で作ってみるのが一番です」と語っています。子どもたちは、指導方針にとらわれることなく、自分たちで楽しみを見つけています。
スウェーデンでは「Future City」という、国中の学校から未来をよりよくするためのアイデアを集めるコンペ大会が行われていますが、ヴィクトル・リュードベリ記念学校ではこれを一歩進めて、マインクラフトを必修科目にすることにしたというわけ。
「もちろん、最初は不安がる保護者もいました」とエクマン先生。しかし、学校は教育の道具としてマインクラフトを利用することを決定。実際にやってみると大成功だったので、今後も続けていく方針となっています。
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