メモ

スマホをめぐる特許戦争はスタートアップ企業を痛めつけるだけ

By g_vondewall

Googleのエリック・シュミット会長はAppleと特許について争っているGoogleの現状や、特許戦争におけるスタートアップ企業Android社の立場について語っています。

Google’s Schmidt: Patent Wars Harm Startups
http://slashdot.org/topic/cloud/googles-schmidt-patent-wars-harm-startups/


Google's Explainer-in-Chief Can't Explain Apple - WSJ.com
http://online.wsj.com/article/SB10001424127887323717004578159481472653460.html


インタビューにおいて、シュミット会長はこの1年のAppleとGoogleの関係を「うまくいったり、いかなかったり」であるとし、両者が敵対関係にあるという報道に対しては「大人のビジネスは国同士のやりとりに似ていて、論争こそしているが、実際に行っているのは爆弾を送り合うことではなく巨額の貿易なのです」と発言しています。AppleとGoogleは互いの法廷上での戦略についても話し合いが持たれている模様。

しかし、シュミット会長が考えるに、このような特許権戦争において本当の敗者はスタートアップ企業であるとのことです。「AppleもGoogleもよくやっています。本当の敗者はAndroidの若き共同創業者アンディ・ルービンなのです。彼はAndroid社以前に設立し後にMicrosoftに買収されたDangerという会社で作っていた端末の新しいバージョンを作ろうとしました。しかし、彼らが今、どうやって提供するプロダクトの特許を得ることができるというのでしょう?」とのこと。

シュミット会長の賞賛すべき点は礼儀正しく振る舞ったところにありますが、依然GoogleとAppleは互いをずたずたにしようとしているように見えます。iOSがGoogleマップに頼るようになってから数年後、AppleはiOS 6のマップアプリで独自の地図作成プラットフォームを使うことを決めました。しかし実際にAppleの作ったマップはユーザーに不完全な地図を提供する結果となり、ティム・クックがウェブサイトにおいて謝罪したのも記憶に新しいです。AppleがGoogleに頼らず独自にマップを作成するというこの選択は、両者の間にある敵意が世間に広く認められる結果となりました。また、その間にもAppleは裁判にてさまざまなAndroidのメーカーを痛めつけることを忘れませんでした。AppleとHTCとの争いは11月に両者の間で契約が結ばれることで終結しましたが、SamsungやMotorolaとの訴訟は依然継続中です。


特許権の争いに加え、ホリデーシーズンを迎えてiPhoneやiPadはGoogleの最高傑作であるNexusシリーズと直接対決することになりますが、これらの収益や評判の戦いは両者の関係において非常に重要となってくると考えられています。

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in メモ, Posted by darkhorse_log

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